「自分はダメだ」と思ってしまう内向的な人に教えたい…関わるべきではない人、活躍できる天職、異性から愛される秘訣

他人と自分を比較して劣等感を感じてしまったり、飲み会や大人数での場所が苦手だったりしないだろうか。そんなあなたはズバリ、「内向的な人」だろう。
Xのフォロワー数は39万人超え、『「内向的な人」の幸福戦略 』(朝日新聞出版)の著書も大反響を呼んでいる精神科医Tomy氏に、内向的な人が人生を上手くやっていくにはどうすれば良いのか聞いたーー。みんかぶプレミアム特集「健康情報の本質だけをまとめました」第4回。
目次
内向的な人は劣等感を感じやすい
――自分が内向的な人かどうかは、どのようにしてわかるのでしょうか。
Tomy先生(以下、同)
社交的な人を見て、「羨ましいな」「ああなれたらな」と思うような人は内向的な人ですね。「言いたいことがあってもなかなか人に言えないな」とか、そんなふうに思うことがある人も、内向的な人です。
心理学的に「内向的な人」という定義がしっかりあるというよりは、「社交的な人」と反対の性質を持っている人が、「内向的な人」と呼ばれます。
自分一人だけの時間を作って、読書したり、考えたりするのを好む人ですよね。
内向的な人の中には、「自分は劣っている」と思いたがる人が多いです。自己肯定感も低い。
これまでの社会の常識として、「友達が多い方が良い」と刷り込まれてきているでしょう。「友達100人できるかな」なんて歌わされたりしますし。でも「友達が多い人」イコール「優れた人」、というわけではないですよね。結局、人間との関係は「繋がりの質」が大事なので、いざという時に助け合えるかどうかじゃないですか。アテクシは友達を維持するのは得意じゃないけど、こんなに楽しそうに生きています(笑)。
内向的な人が劣等感を感じないようにするためにはどうすれば良いのか
――内向的な人が劣等感を感じないようにするためにはどうすれば良いのでしょうか。
まず、自己分析することですよね。自己分析してみて、トータルで強みと弱みを考えてみることが大事です。
ただ、いくら自己分析したところで、劣等感が埋まることはありません。「自分はこんなところに劣等感があるな」と思ったら、そこについて深く考えすぎず、「あるな」と思うくらいで止めておけば良いんです。闇雲に劣等感を感じないでください。
――とはいっても、人は他人と自分の能力を比較してしまいますよね。内向的な人の場合には特にそんなところがあるかと思いますが。
他人と自分を比較するのではなく、以前の自分よりも成長しているかどうか、という視点で自分を見られるようになると良いですよね。
前より少しでも上達していれば良いじゃないですか。そこを楽しめれば、劣等感に向き合っている暇もなくなります。
アテクシも本を出すようになってからは、アテクシよりも本が売れてる人を見ると「羨ましいな」と思うこともありますよ。でも「今回は前より良い本を作ったな」とか「次の依頼もきて書き続けられているから良いか」とか、自分の中での成長を喜ぶようにしています。
人の本質的な魅力って、絶対評価じゃないんですよ。スポーツ選手とかアイドルだからといって、必ずしも人から好かれる性格なわけじゃないでしょう。他人のことを馬鹿にしている人だったら、好きになりませんよね。
だから、前よりも成長することを楽しんで、誠実に振る舞っていれば大丈夫です。劣等感はひとまず置いておいて、昨日より前に進んでみれば良いと思います。そうしていれば、誰であっても魅力的な人になれます。
内向的な人が活躍できる「天職」と、就職してはいけない職業
――内向的な人が活躍できる職業について教えてください。