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超エキストリーム出社の実態…週の半分は船の上!元メガバン社員が実際に挑戦「離島から神戸支店へ」の日々

 働き方改革関連法の施行から5年。多くの企業で「週休3日制」「6時間勤務」「長期休職制度」など新しい働き方が生まれてきた。上手に使えば人生を大きく変えるかもしれないこれらの制度。どのように活用すれば良いのか、上手に活用するコツは何か。メガバンクで週休4日制度を活用し、人生の目標に大きく近づいた若者に上手な休み方、社内制度の活かし方を伺った。

目次

有給だけでは足りません!

ーー「週休4日制度」を利用しようと考えたきっかけを教えてください。

 大学時代から続けていたセーリング活動に取り組むために使いました。セーリングとは小型帆船で2週間〜1ヶ月かけて遠方の離島などまで航海をし、到着までの速さを競うスポーツです。

 週休4日制度の活用のきっかけは、大西洋横断レースに挑戦したいと考えたためです。

 レース出場に必要な実績作りやトレーニングに必要な日数を考えると、有給だけでは足りません。そのとき、入社研修で説明を受けた週休4日制度を思い出したんです。

ーー制度はスムーズに取得できましたか。

 入社1年目の秋に上司に伝えたところ、「え?そんな制度あったっけ?」という反応でした(笑)。人事部は「新卒で週3出勤だと支店に貢献できない」「介護や育児などを想定している」と新入社員が制度を使うことに大反対でした。

 それから数カ月、本業に対して真剣であるということを仕事の成果で見せるとともに、セーリング活動を理解してもらえるようトレーニングの様子を写真や動画で伝えたりしながら、上司や人事部に週休4日制度を使いたい理由を繰り返し説明しました。

 10ヶ月後に上司から「やってみましょうか」と言ってもらった際には、心からワクワクしました。

航行中の高原さん

月曜日〜水曜日まで神戸支店で働き、退勤後は船へ

ーー実際に週休4日の間はどうやって過ごしていたのでしょうか。

 月曜日〜水曜日まで神戸支店で働き、退勤後は船を係留している愛知県の蒲郡市に移動します。翌朝から船を湾から出して、目的地として設定した島や目的地に向かいます。

 また、操船のトレーニングや船のメンテナンスなども行います。他にもスポンサーを探したり、船の購入のためにフランスに行ったりとやることはたくさんありました。

 休息は移動中にしっかりとり、月曜日に出社するというサイクルです。

ーー仕事に支障はありませんでしたか。

 先々を見越したスケジュールを組み、可能性があると思う案件はすぐに言語化、イラストレートして、上司と話し合うようにしていました。

 数値目標に関しては、勤務日数が少なくても大口の案件を決めることで達成していました。通常であれば10件で達成するような数字を、なるべく大口の1件で達成できるように工夫していました。

 社内で実績を上げるだけでなく、セーリング活動について積極的に社内や取引先の方に伝えることも行いました。

「休んで何をしているかわからない」「なんで休んでいるんだろう」と思われてしまうと、仲間として認めてもらったり、私の目指している目標を応援してもらうことが難しくなります。

高原さんの所有する船。借金をして購入。

2025年のミニトランザットという大西洋横断レース

ーー週休4日で人生はどう変わりましたか。

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この記事の著者
高原奈穂

大学卒業後、みずほ銀行に勤務。入社1年後から週休4日制度を活用し、セーリング活動を行う。2024年8月にみずほ銀行を退職し、霞ヶ関キャピタルに転職。転職と同時に休職をし、フランスに拠点を移してミニトランザット出場を目指す。外洋ダブルス日本選手権 KLC HORIZON 3連覇。世界選手権日本代表へ。

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