テンバガー投資家「大学奨学金の余剰金60万円から投資スタート」流行りを追い続け失敗を繰り返し、やっと転機をつかんだ〇〇投資の手法

テンバガー投資家X(@Investor__X)さんは、大学時代に奨学金から得た余剰資金60万円で投資を始めました。当初は有機ELなど流行テーマに飛びついたものの、後にIPOセカンダリー投資を取り入れた戦略で転機が……。
3回にわたって送るインタビュー第1回。テンバガー投資家Xさんは意外にも負け続けた過去があると言います。詳しく伺いました。
目次
流行りものを買うだけでは勝てない
ーーまずはテンバガー投資家Xさんについて教えてください。投資家としては、兼業・専業どちらでしょうか。また、投資を始めたきっかけを教えてください。
現在は兼業投資家なので、投資とは別に収入があります。そして、私が投資を始めたのは、大学生の頃。奨学金を貰ったのがきっかけでした。最初は5万円で奨学金を申し込んでいましたが「やっぱり10万円にしよう」と途中で変更したんです。すると、10月くらいに、4月からの差額を半年分まとめて遡って支給されました。それまでの貯金も含めて、手元にだいたい60万円ほどの余裕資金ができたのです。銀行に預けていても金利がほとんどつかない状況で、もともと株には少し興味がありましたので「それなら投資に回してみようかな」と思ったのが大きな理由ですね。
さらに、日本円の価値が今後下がっていくのではないか、それに伴ってインフレになるかもしれないという不安もありました。現金だけで持っているのもリスクがあると思って、勉強も兼ねて株式投資を始めてみようと思ったのです。
ーー最初に用意した資金は60万円ほどとのことでしたが、実際に投資してみて成績はいかがでしたか?
大きくマイナスになった記憶はありませんが、少しマイナスで終わりました。
ーーその最初の投資で大きく勝てなかった理由は、どう分析されていますか?
今思えば「流行りもの」「これが来る」と言われるテーマ株に乗ってしまった部分が大きかったと思います。もっと企業の業績やビジネスモデルをしっかり見ていれば、違う結果になったのかもしれませんが、当時はそういう“話題性”に引っ張られやすかったですね。
ーー最初はどんなテーマや銘柄を選んでいたんですか?
当時は、有機ELディスプレイが「新しい技術」として注目され始めていました。液晶テレビに代わるのがプラズマテレビで、その次に有機ELが来るんじゃないかと。テレビや携帯の画面がどんどん有機ELに置き換わっていくという予想があって、そこに興味を持ったのです。
次に来るのは有機EL?その予想は果たして
ーーなるほど。有機EL関連銘柄を中心に投資されていたんですね。
液晶や有機ELのディスプレイ関連装置などを作っている会社がIPO(新規公開株式)したときも買いましたね。