資産3億円の個人投資家がたどり着いた投資戦略の“大正解”…「投資して5年間が辛かった」信用取引のルール

投資を軸に自由なライフスタイルを築きながらも、家族との時間を大切にする投資家・某哲也さん。現在、資産が3億円を超え、相場の変動にも動じない強いメンタルを持っている。全3回にわたってお届けするインタビュー第1回は、どのように投資リスクと向き合い、どんな戦略で投資を続けているのか、その核心に迫った。
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資産が増えて妻が社員からパート勤務に
ーー 投資家としての生活リズムやスケジュールについて教えていただけますか?
投資家としてのルーティンはありませんが、育児は私が担当なので生活リズムは子どもに合わせていました。子どもが幼い頃から予防接種を打たせに行ったり、幼稚園の送り迎えをしたり、行事への参加等々、母親たちに混ざって行っていました。最近、これに変化があったんです。
資産が増えてきたこともあり、半年前までは正社員として働いていた妻が、パート勤務に切り替えました。
ーーパートナーの働き方が変わると、生活も変わりますか?
朝7時に起きて、子どもにご飯を食べさせて学校へ送るというのが日課でした。それが妻がパート勤務になったことで、朝の担当は妻に任せ、私は起きたいときに起きるという感じになりました。一応、9時前には起きるようにしていますが、大体8時半から10時の間で目が覚めたときに起きるスタイルです。
妻には「仕事をやめてもいいよ」と言ったんですが、妻としては「何もしなくなるとボケちゃうから」と言って、家計に多少なりとも貢献できるパートを選びました。経済的自由を得れば、家族も働き方を選択できるというのは投資の醍醐味だと思います。
投資して5年間が一番辛かった
ーー 投資家としては、どんなことをされるのですか?
投資家としても、毎日売買をするわけではないのでルーティンはありません。しかし、毎日ブログを書いているので、それを1日分書いたり、時には2日分書き溜めたりすることもあります。
気になる銘柄があれば調べたり、スイングトレードでエントリーできそうなものがあれば売買したりもしますが、株にかける時間はそこまで多いほうではないと思います。週1以上のペースで終日麻雀を打ちますし、普通に遊びに行ったり、その間に溜まった家の用事をしたりする時間が多いですね。
ーー 投資をしているからこそ、こうした自由な生活ができるということですね。今では家族も投資に対して理解がありますが、それは昔からですか?
結婚を機に投資を始めたので、最初はかなり不安がられました。妻の父親が過去に投資で失敗した経験があり、投資に対してマイナスのイメージを持っていました。その影響で、最初の頃は喧嘩も多くありました。投資を始めたばかりの頃は、私自身も手探り状態。自分がやっていることが正しいかどうかも分からないのに、家族から「本当に大丈夫なの?」「ニュースで日経平均が1,000円下がったけど平気なの?」など、いちいち心配されるのがストレスでした。
最初の5年間が一番辛かったですね。資産が少ないうちは複利の効果も感じにくいので、資産が貯まるまで時間がかかるんです。実績がないと信用もされませんし、妻には投資の知識がなかったので、その辺の理解を得るのも難しかったですね。
ーー 5年間も大変な時期があったんですね。
その時期を乗り越えたからこそ、今の自由な生活があるんです。やはり、続けることは大事です。この10年間くらいは、おかげさまで相場も良かったですが、時には急落することもありました。たとえば、1ヶ月間下げ続けることや、コロナ・ショック(2020年)のような金融危機も何度か経験しました。
下がる株価を見ても動じない方法
ーーそんなときに心が折れないようにするためにしていることはありますか?