何度でも語りたいAIPS「今世紀最高のアスリート」選出の快挙…羽生結弦、そしてモハメド・アリとその時代(1)

目次
モハメド・アリと共に
「世代を超え、人々に数え切れないほどのインスピレーションを与え続け、夢を追い続ける動機を人々に与え続けている」
2024年8月6日、国連機関のユネスコ本部で開催された国際スポーツプレス協会(以下、AIPS)100周年記念式典における、モハメド・アリ(1942-2016)の紹介である。
羽生結弦もまたAIPSの選ぶ「今世紀最高の男性アスリート」にモハメド・アリと共に世界137の国、913人のスポーツジャーナリストによって選ばれた。
「今世紀最高の女性アスリート」と合わせて20人、日本人で、いやアジア人で唯一選ばれた。誰と比べるでなく、まして人種など関係ないところでの話だ。
男子ではモハメド・アリ、ウサイン・ボルト、マイケル・ジョーダン、ペレ、ロジャー・フェデラー、マイケル・フェルプス、ディエゴ・マラドーナ、フランツ・ベッケンバウアー、ジネディーヌ・ジダン、もちろん羽生結弦もこの中にいる。
近代アスリートの歴史そのものであり、そこに羽生結弦がいる
女子はセリーナ・ウィリアムズ、ナディア・コマネチ、ナワル・エル・ムータワキル、シュテフィ・グラフ、エレーナ・イシンバエワ、マルタ・ビエイラ・ダ・シルバ、ティルネシュ・ディババ、フランシナ・ブランカース=クン、マーガレット・アボットである。
それにしても凄い。近代アスリートの歴史そのものであり、そこに羽生結弦がいる。
何度でも書く。これは本当に凄いことだ。
私はこの選出を当時、その「凄い」の通りに書いた。
『日本人の多くが知らない、歴史上の偉人の中にいる本当の価値…羽生結弦「今世紀最高のアスリート」考察』2024年8月31日
『「人類の文化」としてのスポーツにおける今世紀最高の20人、それは「挑戦」の20人でもある…そこに羽生結弦がいることの「必然」』2024年9月1日
『世界は羽生結弦の味方。その世界こそ、羽生結弦と共にある私たちが歩む幸福であり、希望…「今世紀最高の20人」考察』2024年9月2日
それと前後して、世界が称賛し、日本国内でも外務省が祝福のポストをしたほどの快挙をスルーしたメディアが多数あったのかも書いた。
『羽生結弦の快挙を黙殺する多くの日本メディア…「今世紀最優秀男性アスリートトップ10」の凄さ』2024年8月19日
『羽生結弦ファンには申し訳ないが…世紀の快挙を完全無視!ガラパゴス化した日本メディア「報道しない自由」』2024年8月20日
『羽生結弦を正当に評価する「世界」とその評価に困惑する「日本」…100年の中の偉人となりうると知っていた私たち』2024年8月21日
それでも日本国内には残念なメディアやその周辺がある
実際、凄いのだから当然だ。しかし日本国内には残念なメディアやその周辺がある。これだけの偉業を大手メディアも多数がスルーした。
それでも私は書いた。まず、誇ることから始めようと。AIPSのみならず世界は、とくに欧州はその凄さをわかっていると。