5億投資家が明かすAIセクターの最強予測と注目銘柄「実はチャンス到来のサイン」トランプ関税もウクライナも怖くない」半導体株急落でも

本稿で紹介している個別銘柄:エヌビディア(NVDA)、ブロードコム(AVGO)、オラクル(ORCL)、マイクロソフト(MSFT)パランティア・テクノロジーズ(PLTR)、クラウドストライク・ホールディングス(CRWD)、アルファベットA(GOOGL)、メタ(META)、ネットフリックス(NFLX)、ウォルト・ディズニー(DIS)、テスラ(TSLA)
中国発のAI「ディープシーク」が低コスト・高性能モデルで登場し、AIセクターに衝撃が走った。巨額投資が前提だった従来モデルに疑問符がつき、半導体株が一気に急落…。
そんな混乱のさなか、「それほど深刻な状況になるとは考えていません」と語るのは、登録者24万人を誇るYouTubeチャンネル『ライオン兄さんの米国株FIREが最強』を運営するライオン兄さん(X:@okane_315)氏と、彼がCEOを務める『Financial Free College』(以下、FFC)の講師・松本侑(X:@smatsumo0802)氏だ。
二人が見据える米国株のAIセクターの未来と、いま狙うべき注目のセクター・銘柄について話を伺った。短期連載全2回の第2回。
※2025年3月20日取材
目次
「ディープシークショック」は、むしろ買いのチャンスだ
ーー「ディープシークショック」で半導体株が急落していますが、これにより AIセクターの今後はどうなると見ていますか?
実は、私はそれほど深刻な状況になるとは考えていません。まず、「ディープシーク」は突如現れた、いわばダークホース的な存在です。こうした新興企業の登場が特定のセクターや市場全体を長期的に下落させることは、過去の事例から見てもそうないと思っています。
実際、今回のショックも急激な下落の後、すぐに反発しました。私の見立てでは、8割くらいは一時的な下げで終わるパターンだと予想しています。中国企業特有の情報不透明感や、他国に厳しい米国が不正を疑えば、厳正な対応を取る可能性もあるのかなと。
例えば、マイクロソフトがすでに動きを見せているとの報道もあるものの、AIセクター全体への影響はそこまで大きくないと判断しています。
むしろトランプ関税のようなマクロ経済全体に影響を及ぼす要因のほうが、市場にとってはリスクになると思います。逆に、このショックで急落から反発した銘柄は優良な投資対象と言えるでしょう。
ーーつまり今回の「ディープシークショック」は、よい銘柄を見抜く踏み絵になったと?
おっしゃる通りだと思います。
外部リスクは織り込み済み。割安グロース株の買い場を探れ
ーー最後に、今後の米国株市場のシナリオについて、どのように推移していくと思いますか?
マーケットもバカではありませんので、トランプ関税にも徐々に慣れてきて、耐性がついていく気がします。金利を見ても、2023年も2024年も債券利回りが4%台の高水準でしたが、それでもS&P500は2年連続で20%も伸びています。
つまり、市場は高金利に慣れてしまったのです。同様に、関税政策にも適応してくるのではないかなと。なので、今後トランプ大統領が新たな関税を打ちだしても、以前のような大きな下げにはならないと思います。