INPEX、日本CMK、愛知時計電機、“億り人”投資家が注目する「低PBR・高配当・財務好調」銘柄公開

本稿で紹介している個別銘柄:INPEX(1605)、日本CMK(6958)、愛知時計電機(7723)、駒井ハルテック(5915)、帝国通信工業(6763)、富士石油(5017)、大日本塗料(4611)、日亜鋼業(5658)、モリテックスチール(5986)、純金上場信託(1540)、サンコール(5985)、トヨタ(7203)、川崎重工(7012)
株式投資において、誰も見向きもしていない「お宝銘柄」を見つけ出し、一攫千金を狙う投資家も少なくないだろう。しかし、そのような銘柄には株価の急落や企業の倒産といったリスクが伴うのも事実である。
一方で、低PBRや高配当、財務状況が良好でありながら、市場の注目を集めていない「優良な無名株」も存在するのだそう。
今回、フィーチャーする株式投資歴30年以上のベテラン投資家である株億太郎氏(@KabuokuTaro)は、こうした「優良な無名株」の発掘を得意としている。
本稿では、そんな彼のポートフォリオと情報収集源、2025年の相場の見通しについて話を伺った。連載全3回の第3回。
(2025年6月2日取材)
目次
市場で過小評価されている「安値放置」状態銘柄
ーー株億太郎さんのポートフォリオについてお聞かせください。
私が、注目している10銘柄をご紹介します。
これらの銘柄は、低PBR、高配当、財務好調という3つの魅力を持ちながら、市場で過小評価されている「安値放置」の状態にある点が特徴です。
それぞれの銘柄の魅力と将来性を、以下でわかりやすくお伝えしますね。
INPEX(1605)
国内最大手の石油生産企業であるINPEXは、安定した事業基盤と高配当が魅力です。エネルギー需要の根強い市場で、財務の安定性も高く、投資家にとって信頼性が高いです。
日本CMK(6958)
自動車の配線基板で国内トップシェアを誇る企業。現在はデンソーなどの部品メーカーからの二次請けが中心ですが、直接自動車メーカーからの一次請けに移行できれば、株価は10倍(テンバガー)も狙えるでしょう。
愛知時計電機(7723)
水道メーターの大手メーカーで、安定した需要が見込めるニッチな分野で強みを発揮しています。市場ではまだ注目度が低い手つかずの銘柄であり、隠れた価値を持つ投資先として魅力的です。
駒井ハルテック(5915)
風力発電設備を手掛ける企業で、再生可能エネルギー分野での成長が期待されます。ただし、現在は政府の補助金政策に一部依存しているため、政策動向を見極める必要があります。