89歳資産21億円のデイトレーダーが実践する不透明相場での「2つの投資行動」

本稿で紹介している個別銘柄:ニデック(6594)、ジーテクト(5970)、ナルミヤ・インターナショナル(9275)、信越化学(4063)、レント(372A)、東海ソフト(4430)、ホンダ(7267)、SUBARU(7270)、トヨタ自動車(7203)、リンカーズ(5131)
株式市場は、相変わらずトランプ米大統領に振り回されている。そんな中でも、89歳デイトレーダーの藤本茂氏は、いつもと変わらない売買を展開する。ただし藤本氏によると、このような相場では“気を付けるべきポイント”があるという。現在の相場の捉え方や藤本氏の投資行動についてうかがった。みんかぶプレミアム特集「どうする?下半期の攻め方」第7回。
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「トランプを気にしすぎてたら買われへん」
6月末、日経平均株価は5か月ぶりに4万円台の大台に乗せた。89歳デイトレーダーの藤本茂氏は、「日本企業の実力を考えればいつかは4万円台に戻ってくるとは思っていた。ただ、ちょっと戻ってくるのが早すぎる。一旦調整が入りそうやな」とみていた。
そんな中、7月1日の東京株式市場では、日経平均株価が前日比501円安の3万9986円となった。2日にも、日経平均株価は一時500円安を記録。これはトランプ米大統領が日本に対し30%を超える関税を課す可能性を示唆したことなどが大きく影響したとみられる。
トランプ氏の発言により、株式市場の不透明感は高まった。「こんな相場では買いに行く勇気が出ない人が多いかもしれへんね。でも、俺は買っていくよ」と話す。
関税については、「トランプが何を考えてるかはわからへん。けどトランプは口で言うてるだけちゃうか。そのまま関税が通る可能性は低いとみてるけどね」と話す。
不透明な相場での2つのポイント
ただし、高関税が現実のものとなり、日経平均株価が下落していく可能性もゼロではない。藤本氏も、そのシナリオを完全に否定しているわけではない。このような、“どうなるかわからない”相場での買い方には、ポイントがあるという。