2030年の統合型リゾート(IR)開業に向け、高級交際クラブが抱く野望…「ドバイのヤギ案件」を日本で見る日はそう遠くない

近年、「パパ活」と称して実質的な売春行為が行われるようになり、そこから派生するトラブルも多発している。
アングラ事情に詳しいルポライターの國友公司氏は「実は、2030年のカジノ開業に向けて、売春組織が『ここが稼ぎ時だ』とばかりに動いています」と話す。その組織の狙いとは。同氏がレポートするーー。みんかぶプレミアム特集「最強モテ術大全」第3回。
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2030年の統合型リゾート(IR)開業に向けて売春組織が動いている
2030年、夢洲の人工島に巨大な統合型リゾート(IR)が開業する予定だ──。開発プロジェクトにはカジノのほか、3つのホテル、会議・コンベンション施設、コンサートホール、飲食・ショッピング施設が含まれ、年間8400億円の売上を目標とし、アジア最大のカジノとなる可能性があるとされている。マカオやシンガポールを遊び尽くした超富裕層たちが大阪へ流れ込むとなれば、それに伴う裏稼業が生まれることは必然と言ってもいい。
「首都圏で展開している、とある高級交際クラブが、2030年に向けて準備を始めているところです」
そう話すのは、銀座にある交際クラブで面接官をしていた女性だ。主な仕事はパパ活で稼ぐためにクラブへ入会してくる女性たちのランク付けだった。高ランクに振り分けられた女性は、より単価の高い案件へ派遣されていく。現在は別の職業に就いているものの、今でもパパ活の裏事情について詳しいという。カジノ開業に合わせて計画を練っている交際クラブを仮に「クラブA」としよう。
「クラブAに所属する女性の報酬は、最低ラインで1時間100万円です。もちろん、性行為まで求められます。でも、絶世の美女ばかりが揃っているのかというと、そういうわけではない。超富裕層を相手にする場合、もっとも重要なのはどんな要望にも応えられるということなんです。そのため、クラブAには講習会があるのですが、女性は無償で参加しなければなりません。そこで『お金、お金』って言う子は落とされます」
クルーザーで複数プレイをする案件
講習会のひとつにこんなものがある。