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「後出しじゃんけん」専門の“億り人”著名投資家が注目する熱い銘柄5選

本稿で紹介している個別銘柄:荏原(6361)、オリックス(8591)、シンタス(CTAS)、ウエイスト・マネジメント(WM)、アーム・ホールディングスADR (ARM)

 アップダウンが激しかった上半期、笑う者があれば泣く者もある。では、激動相場を踏まえた上で下半期の攻め方はどうすれば良いのだろうか。

 2025年下半期はさらなるショックが市場に到来する。トランプ関税に加え、日本国内では政局が生じ、政策の方向性や金利動向も気がかりだ。

 47歳で億り人になった桶井道|おけいどん( @okeydon )さんは、両親の背中を見て自然と投資の世界に入った。その投資スタイルは、驚くほどシンプルだ。

 ただ、米国のFRB(=連邦準備制度理事会)の金融政策やトランプ大統領の言動、日銀の利上げや政治動向などには気を配っているという。

 みんかぶプレミアム特集「トランプ関税 買い時?激動ニッポン」では7回にわたって、著名投資家たちが今後起こり得るマーケットの変動から「狙い目」、距離を置くべきテーマなどについてホンネを語り尽くす。

 著名投資家・おけいどん氏の視線はどこに向けられているのか―。

みんかぶプレミアム特集「トランプ関税 買い時?激動ニッポン」第1回。

目次

冷静さを失わないために「事後確認」する

ーー日経平均は今年どこまで上がるとみていらっしゃいますか?

 私は予想に基づく投資はしていません。そもそも、どんな著名人の予想であっても当たることはまれですし、私レベルの予想など何の役にも立たないと考えているのです。

 相場の行方を当てにいくよりも、自分の中で確立されたルールに従って、愚直に投資を続けるほうが、再現性のある結果につながるのではないでしょうか。

ーー相場の潮目をどう見るようにしているのか教えてください。

 相場の転換点を読み切ることは極めて難しいですよね。そのため、私自身は潮目を読むことはしません。社会情勢、政治的要因、利上げ・利下げの方向性や世界的なインフレの動向などによって、株価が大きく下落した場合には、投資チャンスと捉えます。予想に基づいて動くことはなく、「後出しジャンケン」専門です。

 とはいえ、それらをもとに保有株を入れ替える(ポートフォリオをいじる)ことはしません。

株価が下がり続ける中で「心の支え」になっていること

ーー今年後半に注意すべきイベントと、その理由を教えてください。

 特定のイベントに過度に反応することは避けていますが、強いて挙げるなら、米国のFRB(=連邦準備制度理事会)の金融政策やトランプ大統領の言動、日本であれば日銀の利上げや政治動向などには気を配っています。

 しかし、事前に当てようとすると、感情が入りすぎて冷静さを失いがちになるので、それらも「事後的に起きたことを確認する」くらいのスタンスで十分だと思っています。

ーー不安定相場を乗り切る投資戦略はありますか?

 配当株に重きを置いた投資をすることです。株価が下落している局面でも、配当金が心の支えになってくれます。

 暴落時は、株価ではなく「配当利回り」に意識を向けて、「今こそ安く買って、将来の配当を増やすチャンスだ」と前向きに考えるようにしています。

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この記事の著者
桶井道

桶井道(おけいどん)/投資家(投資歴20数年)・物書き(著書6冊)。 2020年に47歳で資産1億円+年間配当(手取り・以下同)120万円とともに25年間勤務した会社を退職して自由になる。 それから4年で資産1.8億円+年間配当250万円まで成長。投資先は世界各国の高配当株、増配株、ETF、リート、投資信託など幅広く100銘柄以上。 現在は、両親の介護・見守りをしつつ、単行本や連載など投資に関する情報を発信。『おけいどん式「高評価株・増配株」ぐうたら投資大全』(PHP研究所)、『普通の人のための投資 いちばん手軽で怖くない「ゆとり投資」入門』(東洋経済新報社)、『時をかける貯金ゼロおじさん 35年前に戻った僕が投資でゆっくり「億り人」になる話』(KADOKAWA)などを出版。※イラスト/西田ヒロコ

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