「キミは解けるか?」算数オリンピック顧問がすすめる「わが子の脳を動かす夏休み算数パズル」

夏休みも中盤戦。わが子の目標ややりたいことに目を輝かせていた高揚感は消え、毎日エアコンの効いた部屋でゲームやyoutube三昧の日々になっていないだろうか。
「外で遊べ」と言いたいところだが、あいにくの暑さである。旅行や外食はお金がかかって仕方がない。
「ちょっとした工夫で解ける問題を中心に選抜しました。1問に時間をかけて向き合うことができるのは、夏休みならでは。苦労の末に解けるという成功体験と知的興奮をぜひ味わってください」
そんなご家庭にオススメな頭を使うパズル問題を、算数オリンピック大会顧問で、「みんなの算数オンライン」主宰でもある竹内洋人氏にご用意いただいた。連載全3回の第1回。
第1回:中学年向け問題
第2回:高学年〜中学3年生向け問題
第3回:解答、解説
あなたは解けるだろうか?
目次
4つに分けた長方形
問題1:4つに分けた長方形
まわりの長さが120cmの長方形を(図)のように4つの長方形に分けました。
アのまわりの長さとエの周りの長さは同じになり、ウのまわりの長さはイのまわりの長さの2倍になりました。
(問1)アのまわりの長さは何cmですか。
(問2)イのまわりの長さは何cmですか。
ヒント:長方形全体のまわりの長さを別の方法で表現してみよう。
出典:2024キッズBEEファイナル 正答率35.2%
古くなった天びん
問題2:古くなった天びん
軽い順にA,B,C,Dがあり、4つの重さはすべて整数(g)、AとDの重さの差は10gで、4つの重さの合計は50gより重いことがわかっています。
これらのおもりを図の(図1)〜(図3)のように天びんにのせたところ、(図1)と(図2)はつり合い、(図3)は右が重くなりました。