東京23区なのに超割安でマンションが買える…プロが教える狙い目の「穴場路線」とは 今なら間に合うコスパ最強エリアを実名公開

首都圏でマンション価格の高騰が叫ばれ始めて久しいが、「業界のしがらみゼロ」を掲げるマンション評論家のマンションマニア氏(@mansionmania)は、現在の市況をむしろ「買い手有利な時代」だと語る。いったいどういうことなのか。
20年以上にわたって首都圏マンションの市況をウォッチしてきた同氏に、今こそマンション購入を検討すべき理由や、資産価値が落ちにくい物件の見極め方、さらにはペアローンを組むなら守るべき絶対条件や具体的な狙い目エリアの実名まで、徹底解説していただいた。全4回の第4回。
※この記事は、みんかぶプレミアム連載「マンション・住まいで稼ぐ――シン富裕層への黄金ルート」の一部です。
目次
予算6,000万円台で探す、10年後も価値が落ちない「狙い目エリア」
ここまでマンション購入の原則や基本戦略についてお話をしてきましたが、最後は「じゃあ、具体的にどこで探せば良いの?」という疑問にお答えしていきたいと思います。ここでは、一般的な会社員の方を想定し、物件価格6,000万円〜8,000万円程度の予算で狙える、資産価値が期待できるエリアをご紹介します。
もちろん、お金に糸目をつけないのであれば、港区などの都心部が最強であることは言うまでもありません。しかし、ここではより現実的な選択肢に絞って解説します。
郊外マンションの資産価値を左右する「街力」の正体
郊外で物件を探す際に、私が強くおすすめしているのが「誰かに『どこに住んでいるの?』と聞かれたときに、駅名だけで答えて通じるような、知名度の高い大きな街」を選ぶことです。
たとえば、マイナーな駅に住んでいると、「〇〇線の、△△駅の隣で……」といった説明が必要になりますが、そうではなく、「船橋に住んでいます」「大宮です」と一言で伝わるような街。こうした街は、総じて資産価値が安定しやすい傾向にあります。
なぜなら、知名度の高い大きな駅には、複数の路線が乗り入れる交通利便性、充実した商業施設、そしてその街で働く「就業人口」が集積しているからです。単なるベッドタウンではなく、街自体に活力がある。これが大きな強みとなります。
資産価値で“大きく外さない”鉄板エリアを実名公開
具体的な例を挙げると、千葉県なら船橋、津田沼、流山おおたかの森など。埼玉県では浦和、さいたま新都心、大宮、所沢など、神奈川県だと海老名などが代表的です。東京都下であれば立川、多摩センターなどが候補になってくるでしょう。
これらの街で、先ほどご紹介したような「マンションらしさ」(駅近、大規模開発など)を備えた物件を選べば、大きく失敗することはないはずです。
23区に住みたいなら「人気路線じゃないけど、実は便利な穴場路線」を狙え
ただ、「どうしても郊外は嫌だ。都内に住みたい」という方も多いでしょう。多少選択肢は狭まりますが、同じ予算でも都内で探すことは十分に可能ですから、諦める必要はありません。