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ビットコイン、仮想通貨、AI株・・・利下げ局面で狙うべき「買い銘柄」と高金利で避けたい「リスクセクター」米国投資家が明かす「稼げる戦略」

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:コインベース・グローバル(COIN)、エヌビディア(NVDA)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、スノーフレーク(SNOW)、アリスタ・ネットワークス(ANET)、エクイニクス(EQIX)、ファーストソーラー(FSLR)、エンフェーズ・エナジー(ENPH)、モデルナ(MRNA)、テスラ(TSLA)、ユナイテッドパーセルサービス(UPS)、ユナイテッドヘルス・グループ(UNH)、アップル(AAPL)

 2025年9月現在、FRBの9月利下げが濃厚視される中、7月の物価上昇率は2.9%に上昇。一方で、失業率が上昇基調にあることから、スタグフレーションの懸念も広がっている。

 これに対し、日本では日銀が利上げを計画中。長らく続いた「金利ゼロ」の時代が終わり、ふたたび金利のある世界へ移行しつつある。この日米金利差の縮小は、株式市場にどんな影響を及ぼすのか。

 今回は、米国在住の投資家・ぶたまる氏(@Butamaru_Butako)にインタビュー。同氏の投資のマイルール、いまおすすめしたい銘柄、逆に避けたい銘柄を伺った。インタビュー全2回の第1回。

(2025年8月19日取材)

目次

「長期・中期・短期」3つのポートフォリオにわける

ーーここからは、ぶたまるさんの投資のマイルールを聞いていきます。

 自分のルールは、ポートフォリオを長期・中期・短期に分け、セクターを分散させることです。レバレッジやマージンは用いず、決算と相場を毎日欠かさずチェックしています。

 雇用市場の減速が鮮明となり、インフレ率も再び上昇している現在、短期ではキャッシュ比率を50%、長期では30%に高め、債券へとシフトしています。

 調整の兆候としては、VIX(恐怖指数)が30〜40を超え、マージンコールが発生し、S&P500の予想PERが大きく低下した局面を買い場と捉えます。

 一方で、VIXが15前後と比較的落ち着いている今のうちに、PERの高い銘柄を売却しておくのも有効です。

 利益確定は特に横ばい局面では難しいですが、欲張らずに10〜30%のリターンで売却することがポイントです。次の買い場に備え、一部を利確して気持ちに余裕を持たせます。

 シミュレーションでは、S&P500の10〜30%の下落を想定しています。

 その際は、VIXが30以上に上昇した場合や、CAPEレシオ(景気循環調整後PER)が25倍以下、さらにFear & Greed Index(投資家心理を示す指標)がExtreme Fear(極端な恐怖)に達した場合を逆張り買いのトリガーとします。

 また、PERを20倍以下を目安に、一括投資を避けて半年から1年のスパンで分割買いを進めていきますね。

VIX30を目安に逆張りせよ。下落対策のコツ

ーー乱高下する相場で下落することも多い昨今ですが、下落時はどのような対策を取るのでしょうか?

 下落シミュレーションは、10%、20%、30%の下げを想定し、ポートフォリオへの影響を計算します。例えばS&P500が20%下落したら、キャッシュから3〜5回の分割で投入します。

 要因分析がポイントで、関税のような外的要因なら買い、ファンダメンタルズの悪化なら避けるようにしています。

 長期的にはAI株やインデックス株を保有していますが、インフレ期は金融株やコモディティ株へ、利下げ期は成長株へ、スタグフレーション期はヘルスケアや配当金株へ分散するようにしています。現在VIXは15前後ですが、30を超えたら逆張りを検討します。

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この記事の著者
ぶたまる

在米で長年にわたり市場を観察し、英字新聞から得た情報をもとに、米国の株価動向を分かりやすい図表で毎朝noteにて配信中。さらに、米国株の決算報告や投資関連の図解をXで公開しており、本業はマーケティング、デザイン、テクノロジー分野。(X:@Butamaru_Butako)

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