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首都圏マンション市場に激震…“賃貸派”続々参入で中古物件は争奪戦に「早く買わないと…」不動産専門家が警鐘を鳴らすワケ

(c) AdobeStock

 高騰を続けるマンション価格を前に、多くの人が決断をためらっている。こうした状況の中、「値段が落ち着いたり給料が上がったりするのを待っていては手遅れになる可能性が高い」と警鐘を鳴らすのは、大手不動産会社で長らく不動産仲介に携わり、自身も25歳までに2度、武蔵小杉にマンションを購入したむさこボーイ氏だ。

 プロの知見と実体験をもとに、首都圏マンション市況の現状から、初心者でも失敗しない「資産性」重視の物件選びの鉄則、さらには世帯年収別の狙い目エリアまで、同氏に本音でたっぷりと語ってもらった。全3回の第1回。みんかぶプレミアム特集「マンションはまだ稼げるか」第1回。

目次

今、マンション買うべき? 不動産のプロが本音ぶっちゃけ

 皆さんこんにちは。Xでマンションに関する情報発信をしているむさこボーイです。大手不動産会社で不動産仲介に携わり、自身でも二度、武蔵小杉でマンションを購入した経験から、若手サラリーマンやマンション一次取得者の方に日頃より様々なアドバイスをさせていただいています。

 仕事柄、お客さまからもフォロワーさんからも、「今マンションを買うのは正解なの?」「買うならどのエリアを選べばいい?」といったご質問を非常に多くいただきます。

 そこで今回は、私の経験をもとに、皆さんのマンション購入に関する疑問や不安に真正面からお答えしていきたいと思います。初めてのマンション選びで失敗しないための購入戦略から、年収別の具体的なおすすめエリアまで、すべて正直にお話ししていくつもりです。

激変したマンション市場 優良な中古物件は争奪戦に

 まず、現在のマンション市況をどう見ているか、率直にお話ししましょう。これは私が現場の最前線にいるからこそ、肌で感じていることですが、「2025年8月現在のマンション市場は、ここ数年で最も活発な動き」だと断言できます。

 特に潮目が変わったと感じるのが、今年の5月、ゴールデンウィーク明けからです。4月頃は、金融市場の動揺などから一時的に市場に「踊り場」のような雰囲気が漂っていました。しかし、5月以降にそうした懸念が和らぐと、それまで様子を見ていた方々の購入意欲が一気に回復し、中古マンション市場の在庫が猛烈な勢いで消化されていったのです。

 在庫が減ると、市場には次々と「新着物件」が登場します。そして、こうした新着物件は、売り出し当初は「強気の価格設定」で出てくることが非常に多いのです。

識者が明かす首都圏マンション相場のヤバい真実 知らないと手遅れに?

 すると、購入を検討している方々の心理はこう動きます。

「今、目の前にあるこの物件を逃したら、次に出てくる物件はもっと高くなっているかもしれない……」

「早く買わないと、どんどん価格が上がってしまうぞ……」

 このような買い手心理が、さらなる購入意欲を後押しし、意思決定のスピードを早めます。このサイクルが、この4、5カ月の間に市場で明確に起きていました。もちろん、インフレや建築費の高騰といった、価格が下がる要因が見当たらないマクロ的な背景もありますが、それと同時に「買いたい」という人々の強い心理が市場を動かしているのが、今のリアルな状況です。

“賃貸派”が続々マンション市場に参入 買い手の数は過去一番か

「この価格上昇はいつまで続くのか?」という問いに対して、断言はできませんが、私の見立てでは「もうしばらく続く」と考えています。

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この記事の著者
むさこボーイ

不動産仲介業に従事し、特に都心・近郊マンションの売買に強みを持つ20代。自身も2度のマンション購入経験を活かし、実需と投資の双方の視点を持つ。 X(@musako_boy)では、マンション好きとして不動産や資産形成に関する情報を日々発信。

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