不動産のプロがいま本気で薦める港区「最後の聖域」を初告白 まだ間に合う“狙い目タワマン”の実名も公開

高騰を続けるマンション価格を前に、多くの人が決断をためらっている。こうした状況の中、「値段が落ち着いたり給料が上がったりするのを待っていては手遅れになる可能性が高い」と警鐘を鳴らすのは、大手不動産会社で長らく不動産仲介に携わり、自身も25歳までに二度、武蔵小杉にマンションを購入したむさこボーイ氏だ。
プロの知見と実体験をもとに、首都圏マンション市況の現状から、初心者でも失敗しない「資産性」重視の物件選びの鉄則、さらには世帯年収別の狙い目エリアまで、同氏に本音でたっぷりと語ってもらった。全3回の第3回。みんかぶプレミアム特集「マンションはまだ稼げるか」第3回。
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賢い人が実践している「マンション買い替えで資産形成」のコツ
かつてのような急激な右肩上がりの相場であれば、短期間のマンション買い替えでも大きな含み益を狙えましたが、今は安く購入する事は不可能になっています。これから1、2年で大きな利益を出す、という考えは少し慎重になるべきです。
まずは購入した家に3年ほど住み、住宅ローン控除の恩恵を受けながら、市場の動向を見守る。そして、数年後に査定をしてみて、含み益が出ていれば次のステップを考える。このくらいの時間軸でじっくり構えることが、今の市況における安全な資産形成戦略だと言えるでしょう。
【世帯年収800万円】利便性とコスパ抜群のおすすめ穴場エリア
最後に、皆さんが特に知りたいであろう、具体的なエリア選定の話をしていきたいと思います。ここでは、世帯年収別(800万円、1,000万〜1,500万円、2,000万円、3,000万円)に、私がお客さまにも実際に提案しているおすすめのエリアをご紹介。具体的なマンション名も織り交ぜながら解説していきます。
まず取り上げるのは、世帯年収800万円の方向けのおすすめエリアです。予算としては、8,000万円が上限になるでしょう。正直に言うと、この価格帯が最もエリア選定のアドバイスが難しいゾーンです。選択肢としては、「都心・都心近接の1LDK」か「近郊2LDK」が主な候補となります。
限られた予算でも23区内で優良物件に住める 狙い目の駅名
1LDKなら、イチオシは五反田と目黒です。都心3区(千代田・中央・港)で1LDKを探すと1億円近くになることも珍しくありませんが、五反田や目黒であれば、まだ8,000万円以内で良質な物件が見つかる可能性があります。特に五反田は駅周辺の再開発計画が進行中であり、将来的な街の発展も期待できます。
2LDKなら、城南エリアに位置する大田区の蒲田や大森がおすすめです。京浜東北線沿線は、浜松町・田町・高輪ゲートウェイ・大井町を中心とした大規模開発の恩恵もあり、沿線全体のポテンシャルが上がっています。長期的な目線で見ても有望なエリアです。
【世帯年収1,000万~1,500万円】日本橋「高騰」の恩恵を受けられる資産性抜群なコスパ最強エリア
続いて、世帯年収1,000万〜1,500万円、予算上限で言うと約1億2,000万円の方におすすめのエリアを見ていきましょう。このゾーンに入ると、選択肢も広がります。都心へのアクセスが良いエリアで、ファミリータイプの物件も十分に視野に入ってきます。