自社株で500万円超の損失・・・資産2億円の専業投資家があみだした「優良成長株でも驚く程割安になる」タイミング

誰もが知る優良銘柄で2億円を超える資産を形成したというのは、「まえだ サラリーマン投資家の味方」(@okanehataraku)氏だ。
優良銘柄は手堅いイメージがある反面、割高で程々のパフォーマンスに留まるイメージもあるが、どのような手法で投資しているのだろうか。
失敗からのスタートとなった株式投資の原点、そして2億円を超える資産を築くに至った投資ルールなどをうかがった。インタビュー全2回の第1回。
目次
株式投資「最大の失敗」が原点
ーー現在は専業投資家として2億円を超える資産を築かれたまえださんですが、最初に株式投資を始めた経緯を教えてください。
中学生の頃から漠然と、お金持ちになるには起業するか株式投資をするかだと思っていました。そして、実際に株式投資をスタートしたのは、1991年に入社した会社で始めた自社株投資です。投資歴は34年になりました。また、本格的に個別株投資を始めたのはITバブル崩壊後の2003年以降です。
ところが、最初に行った自社株への投資が株式投資での最大の失敗となりました。
ーー自社株はどうなったのでしょうか?
勤務先の会社は、実質的に経営破綻状態でした。サラリーマンとして給与を得る先がなくなるかもという恐怖、投資していた自社株は買い戻しできたものの500万円超の損失を余儀なくされました。
月収と資産をダブルで失いそうになり、本当にきつかったです。しかし、この経験が反面教師となり、銘柄選定の目が養われたと思っています。ある程度、会社に対する割り切りもできるようになりました。今ではこの損失に感謝しているほどです。
リーマン・ショック(2008年)の頃には手法確立
ーー最初につまづく形となった株式投資ですが、いつ頃からご自身の投資手法は固まったと思いますか?
その後、この勤務先に勤務しながら安定した収入のある兼業投資家のメリットを享受しつつ投資を行っていました。試行錯誤しましたが、リーマン・ショック(2008年)の頃には自らの投資手法は確立していたと思います。
ーーこれまでどの程度の種銭を投じられたのでしょうか?
約4,000万円です。約2,000万円はサラリーマンとして勤務する中で貯めた資金で、残りの約2,000万円は節約術を駆使して生み出した資金です。節約術についても詳しいと自負しています。