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投資で勝つ「悟りの境地」トレーダー議員が明かすマイルール

(c) AdobeStock

 米国トランプ大統領の関税政策で金融市場が混乱したが、交渉の進展やFRBの利下げ期待、AI・ハイテク企業の業績拡大の期待などによって、米国を中心に株式相場が上昇している。

 そんな中、「短期売買するならFXのほうが稼ぎやすい」と語るのは、萩原圭一氏(@hagi_k1)。FXを中心に投資をしながら、埼玉県和光市議会議員としての顔も持つ異色の投資家だ。

 彼はなぜ投資先としてFXを選んだのだろうか。また、どのような投資戦略を実践しているのか。今回は、萩原氏の経歴や、トレードのマイルールなどについて話を伺った。連載全2回の第1回。

目次

投資顧問会社から市議会議員に

ーーまず、萩原さんのこれまでの経歴について伺います。

 私は以前、投資顧問会社で働いていたので、基本的な金融知識はそこで身につけました。主な仕事は、ヘッジファンドのマネージャーから運用内容や実績を聞き取り、顧客向けの報告書を作成することでした。

 当時、業務としてトレードをしていたわけではないですが、さまざまな投資戦略を学べました。あの頃の経験が今の資産運用に活きています。

 なぜ議員になったかというと、会社を辞めてフリーで過ごしていたとき、統一地方選挙が近づいているのを知りました。私はいつも選挙で投票したい候補者がいないと感じていたし、政治家の悪いニュースも多いので、ずっと政治不信がありました。

 「だったら自分が立候補しよう」と思い、あまり準備もできないまま出馬しましたが、当選しました。

ーー議員と投資の両立は大変ではないですか?

 実は議員の仕事は3月、6月、9月、12月の定例会のときだけ忙しく、それ以外は時間に余裕があります。

 また、私は政党に所属していないので、党員獲得や国政選挙の手伝いなどもありません。将来的に資産運用が必要だと考えていたので、少しずつ投資にも注力するようになりました。

 ただし、もちろん定例会のときは議会を最優先しており、議案審査や議会質問に真剣に取り組んでいます。市議会議員として市政を改善し、住みやすい街、住みたい街にしたいと思って活動しています。

デイトレードからスイングトレードに移行してコスパ向上

ーー萩原さんが投資先としてFXを選んだ理由は何でしょうか?

 投資で勝つには大きく分けて2通りあります。能力で勝つか、時間で勝つかです。時間で勝つというのは株式の長期分散保有であり、多くの人にとっては、これが王道です。基本的に株価は経済成長によって長期的に上昇していくからです。

 ただし、能力で勝てる人、つまり相場の波を読める人は、ある程度レバレッジをかけて売買を繰り返したほうが早く資産を増やせます。もちろんリスク管理も徹底したうえで。

 為替相場には、ある程度の基準があってレンジ内で動きます。情報を得やすく、変数が少ないので株式相場よりシンプルで、動きを予測しやすい。そして、FXは高いレバレッジをかけることができます。つまり、能力で勝つ短期売買に適しているのです。

 為替相場の変動要因は、基本的には両国間の金利差です。米国の金利が高くなれば、低金利の日本円より米ドルの資産を増やそうと思うのは自然なことでしょう。その場合は円安ドル高になりやすい。

 そこで、ドル円ならFRBと日銀の金融政策の見通しをもとに将来の金利差を予測します。雇用統計や物価上昇率などの経済指標が注目されるのも、結局は中央銀行の金融政策に影響するからです。

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この記事の著者
萩原圭一

トレーダー議員。1982年生まれ。投資顧問会社などに勤務し、36歳のとき埼玉県和光市議会議員に当選(現在2期目)。政党に頼らない完全無所属。トレーダーとしても活動し、FXのスイングトレードを中心としている。Xのアカウントは@hagi_k1

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