過去92銘柄でテンバガー達成の2.5億円投資家が注目する銘柄・セクター全リスト…日経平均株価が最高値を更新し続ける最大の要因は

本稿で紹介している個別銘柄:システムリサーチ(3771)、スクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)、ベルテクス(5290)、伊藤忠商事(8001)、アシックス(7936)、コナミグループ(9766)、ハドソン(4822)、イー・アクセス(9427)、ソフトバンクグループ(9984)
過去92銘柄でテンバガーを達成しながら億り人になった「テンバガーハンター」愛鷹氏に、2025年に期待が高まる銘柄や相場観などについて伺った。みんかぶプレミアム特集「株価最高値 日本株と米国株どっちが良い?」第6回。
目次
日米の 関税決まり 株高も
皆さん、初夏から猛暑続きだった今夏をどうお過ごしだったでしょうか? 9月の連休まで暑かったのに10月直前に急に秋めいてまりました。私はと言えば、8月に南アルプス南部、9月には立山連峰と遊山三昧で、下界の暑さから逃避行の夏でした。日本百名山の未踏の山に、連日ニュースにもなった羅臼岳があったため、登頂可能になるまで百名山踏破の達成はお預けに▲日本百名山と日本百テンバガー、どちらを先に成し遂げられますやら。
株式市場はと言いますと、今年は大発会での4万円割に始まり、トランプ関税ショックで一時は3万円割れまで見えましたが、そこから一気に盛り返し、気付けば底値から50%増の4万5千円を超える程の株高に。米国における利下げ期待からの株高や日銀の利上げ見送り、新内閣の打ち出す新政策への期待などもあるのでしょうが、日米間の関税率が決定されたことで経済情勢の先行き不透明感が一旦払拭されたことが株高への一番の追風だったように思います。
各国指数を見ても日本株と同様に、3月底値からの最高値圏にありますが、年初来の株価指数の上昇率を比較してみますと、米国に比べて日本の方が高く、ナスダックよりグロース指数が一番伸びています。と、9月の権利日までは割と順調だった株価指数ですが、権利落ち後に一気弱含みの展開に。
そこへ、定期的にやってくる米国の予算不足による政府閉鎖問題が9月末に急浮上しており、相場が不安定になっています。民主党が2025年末に失効予定の健康保険制度への支出で激しく、対立しているようで、共和党主導のつなぎ予算案が可決されれば、政府の予算は現行水準で一時的に維持されるはずだったのですが、反対多数で否決。民主党の、健康保険補助金の延長を歳出法案に含めるべきとの主張に対し、共和党は、補助金が高額すぎると批判。
一方トランプ大統領は、こうした対立の責任は民主党にあると非難し、政府閉鎖が発生した場合は、民主党が重視しているとされる連邦職員の大規模解雇や政府プログラム・サービスの削減を実施する、と脅すような発言。月が変わって政府閉鎖が始まり、米国市場は特段の混乱もなかったのですが、日本市場は円高が進み、日本株は一部を除いて弱含みの展開に。日本株の弱さは次期首相となる自民党の総裁選もあって不安定になっている部分はありそうです。自国の首相くらい直接選挙して欲しいところですが、現状できないのが歯痒いです。
10月3日には米国の雇用統計という、相場の方向性を左右しかねない指標の発表がありますが、連邦政府が閉鎖されたため、発表はなし。10月1日発表の民間の雇用統計によると、米国の雇用の弱さが示された形に。前回のトランプ大統領の就任時にも政府が閉鎖され、世界の株式市場が混乱し(2018年12月~2019年2月)、当時の政府閉鎖は35日間と過去最長となりました。今のところ米国市場は政府閉鎖もどこ吹く風で堅調に推移していますが、今回ははたして?!
さて、私個人の株式投資の調子はといいますと、前回2025年上半期を終えて6社テンバガーで通算テンバガー88社達成とご報告しましたが、下半期も半分経過した現在、7月にシステムリサーチ(3771)、8月にスクウェア・エニックス・ホールディングス(9684)、9月にベルテクス(5290)と伊藤忠商事(8001)の計4社が加わり、2025年は10社、通算92社テンバガーとなりました。
そこで今回は今年テンバガーした銘柄から一部抜粋して、それぞれに注目した理由などを取り上げてみます。なお、アシックス(7936)は前々回の記事(“過去85銘柄でテンバガー達成”2.5億円投資家「自動車への25%関税適用が日本企業に影響与える」注目銘柄とテンバガー銘柄の見つけ方を大暴露-みんかぶ(マガジン))で注目理由などに触れておりますので、そちらをご参考ください。
ゲーセクに 蒔いた種が 次々と!
私はゲームから遠ざかって10年以上経過しますが、ゲームセクターには15年前から幅広く種を撒いていましたし、今でもコンテンツ銘柄として位置付け種蒔きを続けています。最近でこそ、フォートナイトやマインクラフトなど、海外発ゲームでメガヒット作品が生まれるなど、ゲームは日本の専売特許ではなくなりました。が、長年育ててきたコンテンツはシリーズ化されており、人気作であれば新作発売で数百万本売れるのが当たり前で、中には数千万本が売れることも。これはゲームがソフトをダウンロードできるようになったことで在庫リスクがなくなり、マーケットが国内だけでなく国外まで広がったことと、eスポーツとしてのマーケットが拡大したことなどが寄与していると思われます。ちなみに、10月4日に行われる自民党の総裁選では、日本のコンテンツの輸出を後押しするため、「コンテンツ庁」の設置の話題などが出ましたので、引き続きゲーセクはじめコンテンツ関連株は要注目です。