この記事はみんかぶプレミアム会員限定です

“過去85銘柄でテンバガー達成”2.5億円投資家「自動車への25%関税適用が日本企業に影響与える」注目銘柄とテンバガー銘柄の見つけ方を大暴露

(c) AdobeStock

本稿で紹介している個別銘柄:アシックス(7936)、ミズノ(8022)、ヨネックス(7906)

 過去85銘柄でテンバガーを達成し、億り人になったという「テンバガーハンター」愛鷹氏に、2025年に期待が高まる銘柄や相場観などについて伺った。みんかぶプレミアム特集「トランプ関税『攻略』投資術」第7回。

目次

トランプの 関税外交 ノーセンキュー

 トランプ政権による関税外交が日々の相場を不安定にさせています。アメリカの隣国カナダ・メキシコだけにとどまらず、GDP2位に迫る中国や自動車産業において世界一位の販売台数を誇る日本にもその矛先は向いています。

 メキシコやカナダには日本の自動車関連企業の工場もあり、売り上げや利益に影響しそうな企業も多数あります。今のところは陸地で国境を接するカナダやメキシコに対し全輸入品に25%の関税を発動(一部救済措置あり)しており、米国最大の輸入相手国である中国に対し全輸入品に対する追加関税を20%引き上げています。4月以降はEUの全輸入品に対し25%の関税を発動させる可能性もあるみたいですね。

 日本に対しては品目別ごとの関税が影響する可能性があり、3月12日に鉄鋼アルミ全製品に対し25%の追加関税が適用されました。外務相が渡米して関税回避を交渉したようですが…お土産があるわけもなく、無駄足でしたね(苦笑)。トランプは政治家ではなくビジネスマンなのでビジネス的な旨味がないと動かなそうな。政治家なら結果で語れよ、と思うので、あの“一応言うべきことは言った!仕事しました”感を醸す政治屋的な発言はやめて欲しいところです。

 今後、日本企業に大きな影響がありそうなのは、自動車への25%程度の関税適用でしょうか。とか呑気に書いていたらトランプ関税で世界同時多発株安が発動しました。主な国、地域に対して米国が課す関税率は以下の通りです。

我が国の 外交手腕が 問われる時

 当初は最大でも20%程度と思われていたため、予想を超える関税率であったため、震源地である米国市場はじめ、世界的に株価が大幅に下落しました。中国は高い関税を課されていますが、既に高い関税を課されていますし、そこまで株価が高値圏にあったわけでもないため、株価への影響は軽微なようです、今のところは。欧米や日本は最高値圏で揉み合っていたため、株価への影響は大きかったといったところでしょうか。

 この米政権が提示してきた関税率が各国の関税が米国経済に与えた影響から算出されたものであればまだ各国で米国との輸出入のバランスを余地があったのかもしれませんが、「米国が2024年に計上した貿易赤字額を輸入額で割った数字」を基に関税率を算出しただけであり、他国に対する関税率の設定根拠としては稚拙な数値であるようです。日本の場合、24年の対日貿易赤字額(684億ドル)を輸入額(1482億ドル)で割った数値が「0・46」だから関税率は46%なのだそうです。
(リンク元:https://www.sankei.com/article/20250403-JZOPZKWBX5IG7EV7QWNJWFAZOY/
 交渉の仕方がビジネスマンというより、もはやヤクザに近い…。

 日本は米国の対内直接投資額で言うと、15年近く右肩上がりで米国経済に貢献してきているはずなんですが、そういったのを全て無視した感じがなんとも…一律10%の関税は交渉の余地なく、5日に発動ですが、特定の国に対する上乗せ関税は9日にそれぞれ発動だそうなので、このあたりの日本の米国経済への貢献度を交渉材料に、あまりに無謀な関税率の引き下げを日本政府には交渉して欲しいところです。

引用元:https://www.jetro.go.jp/biz/areareports/2024/49b0f4a7f77c0f26.html

 さて、今後どうなるか先の見通せない世界情勢の話はさておき、今回は拙著に「テーマは掘っても“個”は掘るな」と書いた通り、テーマとして「スポーツシューズ」を深く掘り、そこから全然異なるジャンルへと連想ゲームしてみたいと思います。

我々の 足元守る 靴作る

 

今すぐ無料トライアルで続きを読もう
著名な投資家・経営者の独占インタビュー・寄稿が多数
マネーだけでなく介護・教育・不動産など厳選記事が全て読み放題

    この記事はいかがでしたか?
    感想を一言!

この記事の著者
愛鷹(あしたか)

就職後、2008年から株式投資をはじめ、これまで日本株通算85銘柄で10倍株(テンバガー)を達成し、“テンバガーハンター”の異名を持つ現役サラリーマン投資家。数々の失敗や金融ショックを乗り越え、2015年に“億り人”に。2021年はコロナ禍を経ながらも過去最多の19社テンバガーをゲットし、2025年現在13年連続テンバガー達成中。一度買った株はほとんど売らず、気付けば800銘柄超の超分散投資で、株式資産は2億5000万円超。著書に「サラリーマン投資家が10倍株で2.5億円」(ダイヤモンド社)。チャリ旅、山旅、島旅で日本全国津々浦々を巡る旅人な一面もある。日本百名山は90/100座を登頂。X(旧Twitter)アカウント:愛鷹@minobouz

マネーカテゴリーの最新記事

その他金融商品・関連サイト

ご注意

【ご注意】『みんかぶ』における「買い」「売り」の情報はあくまでも投稿者の個人的見解によるものであり、情報の真偽、株式の評価に関する正確性・信頼性等については一切保証されておりません。 また、東京証券取引所、名古屋証券取引所、China Investment Information Services、NASDAQ OMX、CME Group Inc.、東京商品取引所、堂島取引所、 S&P Global、S&P Dow Jones Indices、Hang Seng Indexes、bitFlyer 、NTTデータエービック、ICE Data Services等から情報の提供を受けています。 日経平均株価の著作権は日本経済新聞社に帰属します。 『みんかぶ』に掲載されている情報は、投資判断の参考として投資一般に関する情報提供を目的とするものであり、投資の勧誘を目的とするものではありません。 これらの情報には将来的な業績や出来事に関する予想が含まれていることがありますが、それらの記述はあくまで予想であり、その内容の正確性、信頼性等を保証するものではありません。 これらの情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、投稿者及び情報提供者は一切の責任を負いません。 投資に関するすべての決定は、利用者ご自身の判断でなさるようにお願いいたします。 個別の投稿が金融商品取引法等に違反しているとご判断される場合には「証券取引等監視委員会への情報提供」から、同委員会へ情報の提供を行ってください。 また、『みんかぶ』において公開されている情報につきましては、営業に利用することはもちろん、第三者へ提供する目的で情報を転用、複製、販売、加工、再利用及び再配信することを固く禁じます。

みんなの売買予想、予想株価がわかる資産形成のための情報メディアです。株価・チャート・ニュース・株主優待・IPO情報等の企業情報に加えSNS機能も提供しています。『証券アナリストの予想』『株価診断』『個人投資家の売買予想』これらを総合的に算出した目標株価を掲載。SNS機能では『ブログ』や『掲示板』で個人投資家同士の意見交換や情報収集をしてみるのもオススメです!

関連リンク
(C) MINKABU THE INFONOID, Inc.