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東京23区内に存在する“マンション資産価値の境界線”の正体 なぜ価格高騰の今こそ城東エリアが「買い」なのか

(c) AdobeStock

 都内マンション価格は高騰が続き、「もはや庶民には手が出ない」との声も聞こえる。しかし、本当に今は「買い時」ではないのだろうか。この状況に明確な回答を示すのが、城東エリアを専門にこれまで500件以上の購入相談に応じてきたマンション購入専門家・すまいよみ氏(@sumaiyomi)だ。

 同氏によれば、首都圏のマンション市場は二極化時代に突入しており、資産価値を踏まえたマンション購入を考えたときに「価格が下がるのを待つ」戦略は避けたいという。同氏に、なぜ今「城東エリア」が“ポテンシャルを秘めた成長株”なのかや、今注目している城東のお宝エリア・マンションの実名などを語っていただいた。全5回の第1回。みんかぶプレミアム特集「マンション 穴場エリアリスト」第11回。

目次

価格高騰でも“買い”の城東エリア攻略法 マンション専門家が伝授

 私は、マンション購入のサポートを始めてから約4年間で500件以上、主に東京23区の城東エリアを中心に、マンション購入や売却に関するご相談を受けてきました。日々、さまざまな街を歩き、数多くのマンションを見ながら、一人ひとりの「理想の住まい」探しをサポートさせていただいています。

 マンション価格の高騰が叫ばれて久しいですが、特にこの1年の上がり方は、長年市場を見てきた私にとっても驚くべきものでした。巷では「もう買えない」「価格はピークだ」といった声も聞こえてきます。このような状況下で、多くの方が「いつ、どこで、どんなマンションを買えばいいのか」と、悩まれていると思います。

 そこで本連載記事では、現在の都内マンション市況のリアルな分析から、私が専門とする「城東エリア」の魅力、そして資産性を重視したマンションの選び方まで、これまで培ってきた知識と経験をお伝えしたいと思います。

識者も驚愕する都内マンション“急騰”のリアル

 まず、現在のマンション市況をどう見ているかをお話しします。単刀直入に申し上げると、私がこの仕事を始めてから「この1年が最も価格が上がった年」でした。

 ここ数年、マンション価格は緩やかに上昇を続けていました。しかし、2024年から2025年にかけてのこの1年は、その上昇カーブが明らかに急角度。これまでは「1年単位」で見ていた価格変動が、「1カ月、2カ月ターム」で「また上がった!」と実感するほど、そのスピードは加速しています。

 「1年で20%近く上昇した」場所、物件も少なくありません。例えば、昨年8,000万円で売りに出されていた物件が、今年になって同じような条件で1億円近くになっている、というケースも珍しくなくなりました。

「上がるエリア」と「上がらないエリア」の二極化が進行

 では、この価格高騰は今後も続くのか。それとも、どこかで暴落するタイミングが来るのか。誰もが気になるところだと思います。

 今後、マンション市場は「上がるエリア」と「上がらない(もしくは下がる)エリア」の二極化がさらに鮮明になると考えています。「どのエリアも一様に価格が下がる」シナリオは、少なくとも今後2〜3年のスパンでは考えにくいです。

 価格が上がり続けるのは、主に都心部や隣接ポジション、郊外であっても主要ターミナル駅周辺などの「好立地」と呼ばれるエリアです。その理由はシンプルで、「供給される新築マンション価格を中心に相場が形成されやすい」からです。

「価格が下がるまで待つ」が危険な理由

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この記事の著者
すまいよみ

東京23区城東エリア(台東、墨田、江東、荒川、足立、葛飾、江戸川区)の街やマンションの良さを日々発信中 ファミリーで永住できる居住性を第一に、資産としての側面も合わせて見るのがマンション選びのモットー。間取りの見方を追求した記事の人気が高く、1記事で10万PVを記録したことも。 2021年から始めた住まいの無料相談は延べ400件以上 ブログ(月間約5万PV)⇒東京イーストマンションブログ(https://www.takenote1101.com/) X(フォロワー数約2万人)⇒すまいよみ@マンション23区東エリア ( @sumaiyomi ) note⇒すまいよみ|note(https://note.com/sumaiyomi2017)

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