会員50万人突破の熱狂の裏で…吉田豪が感じた「ダウンタウンプラス」のモヤモヤ「松本さんはまだ“ファイター”に戻っていない」
ダウンタウンによる新たな配信コンテンツ「DOWNTOWN+(ダウンタウンプラス)」が11月1日よりスタートした。松本人志は長期の休業を経て、ようやく本格的に表舞台へ戻ってきた形になるわけだが、SNSの反応は極端だ。「待ってました」と手放しで歓迎する層と、「まだ早い」「受け入れられない」と突き放す層。ただ、そのどちらにもきれいには収まらない層の感情は、あまり語られていないようにも見える。プロインタビュアーの吉田豪氏は、この「ダウンタウンプラス」に実際に1年コースで課金し、新規コンテンツもすべてチェックした上で、「期待していた側だからこそ出てくる引っかかりがある」と語る――。
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「DOWNTOWN+」を絶賛するネットニュースへの違和感
いまボクが「DOWNTOWN+」に対していちばん引っ掛かってるのは、ネットニュースが「有料会員数がすごい!」「50万人突破、年商5億円!」「地上波はジリ貧な中、一人勝ち!」みたいな、内容ではなく金銭面だけに注目した絶賛記事ばかりになってることなんですよね。でも、肝心の中身やクオリティについてちゃんと分析するような記事はほとんどなくて、しかもそれだけ大勢の人が課金しているはずなのになぜか実際に番組を見た人の意見はTwitterとかでもほとんど流れてこない。
課金しないで開局初日の生配信のネットニュースだけ見て「まだ復帰は早い!」「まだ反省してない!」って怒ってる著名人のツイートはちょこちょこ流れてきたし、自分から探しにいくと松本さんを大好きな人たちの絶賛コメントもあるんですけど、その真ん中のちゃんと課金した客観的な意見が全然見当たらないのが不思議なんですよ。そういう意味で、ボクはかなり真ん中なタイプだと勝手に思ってます。
トップ芸人が2年間沈黙「十分罰は受けたという認識」
まず大前提として、松本さんはもう十分すぎる罰を受けたって認識でいるんですよ。あれだけ売れていた人が、結果的に2年近く表舞台から消えていたわけじゃないですか。最初にちゃんと丁寧に謝罪していたら、そのまま地上波にも出続けられたはずだと思ってるぐらいで。でも、どうしても弱みを見せたくなかったからなのか、強気なアピールを経て裁判をすることになり、多額な損害賠償を請求しようとしたら弁護士費用や収入印紙だけでもとんでもない額になることがわかり、さらには裁判中だと地上波に出るのも難しいこともわかり、しょうがないから和解して…という流れで、実質的には長期間の“謹慎”みたいになってしまった。
あれだけ長年最前線に立ち続けてきたトップの芸人が、2年近く人前に出ず、トークすらもしていなかったのって、かなりのペナルティだと思うんです。だから「まだ早い」とか「復帰に反対だ」とか言ってる人も多いけど、地上波ならともかく好きな人が課金して見る世界であれば復帰は何の問題ないだろうし、「もういいでしょう」ってことなんです。