いまや学歴だけでは通用しない!“ノースキル高学歴”が本当に取るべき資格ランキング。本当に評価されるのは…
就職活動における「学歴」の影響力は、かつて絶対的なものだった。いい大学に入れば勝負の土俵に立てるーーそんな時代が長く続いた。しかし、終身雇用の崩壊やジョブ型雇用の拡大、そしてグローバル化・DXの加速により、企業が求める人材像は決定的に変わりつつある。いまの就活市場で問われるのは、学歴そのものよりも“実務で使える専門性”だ。高学歴であっても、スキルを備えていなければ一瞬で埋もれてしまう時代になった。では、学歴の強みを活かしつつ、“ノースキル”状態から脱却するには何が必要なのか。この問いへのヒントを示すのが、学歴活動家のじゅそうけん氏だーー。
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いまや「学歴」だけでは戦えない時代になっている
近年、JTCに就職するものの社内でしか生きないスキルの習得に終始し、キャリアの先行きが不透明になるいわゆる「ノースキル文系」の是非についての議論が紛糾している。
これに関しては、学生の就職活動の時点で考えるべき問題だ。かつては「学歴」が就職活動における最大の武器だった。しかし、終身雇用の崩壊、ジョブ型雇用の浸透、そしてグローバル化・DXの進展により、企業が求める人材像は大きく変化している。
いまや「高学歴」だけでは通用しない。特に、専門性や実務スキルを持たない“ノースキル私立文系”は、学歴の優位性を活かしきれず、選考で埋もれてしまうリスクが大きい。本稿では、将来のキャリア形成を見据えた高学歴層の私立文系学生が、就活に向けて今から戦略的に身につけるべき資格・能力を考えていきたい。
なぜ“ノースキル高学歴”が危険なのか
多くの文系学部は、幅広い教養を身につける場である一方で、専門性や実務スキルを習得することは難しい。文系の学生は、経済・経営・法学・文学などの分野において、総論のようなものを幅広く学ぶ一方で実務的なスキルは得られず、企業から見れば「ポテンシャルはあるが、即戦力にはならない」存在になりがちだ。
理系学生のような大学院進学、専門分野の知識を生かした就職、研究室推薦といったルートも取りにくく、丸腰のままポテンシャル採用だけで臨んでしまうと、気がついたらソルジャールートしか選択肢がない、といった事態になりがちだ。
もちろん、これから述べていくスキルや資格は、持っている能力がそのまま業務で通用するかは置いておくとして、そのような「準備」や「学ぼうとする姿勢」も含めてポテンシャルとして採用されると考えていいだろう。
学歴フィルターを通過した後に差がつくのは、こうした“+α”の部分である。ノースキル私立文系が就活に向けて今から身につけておくべき資格・能力はどういったものなのだろうか。
TOEICは「コスパ良く評価の土俵に乗ることができる」
ここからは具体的な資格について考える。
・TOEIC(800点以上)