「なぜ下がっているのか」元手34万8000円から2.4億円、元芸人投資家がこだわるリスク管理とマイルール

本稿で紹介している個別銘柄:MIXI(2121)
元芸人・パチンコライターという異色の経歴を持つ投資家、ハニトラ梅木(@kabuchenko)さん。彼の投資人生は、種銭34万8000円から始まりました。
信用取引の最低ラインでスタートし、2020年には資産を100倍にするも、翌年には生活費すら危うくなる「地獄」を経験。そこから這い上がり、2023年には年間利益1.3億円を叩き出すトップトレーダーへと変貌を遂げました。
彼の「黒歴史」とも言える失敗談と、そこから生まれた思考法・時間軸・マイルールを掘り下げていきます。インタビュー連載全3回の第2回。
目次
150万〜200万円ほど負け続けて
ーーこれまでの投資人生で、特に思い出に残っている失敗体験はありますか?
一番の失敗は、デイトレを本格的に始める前の「何も調べずに売買していた時期」そのものですね。人から聞いた銘柄や怪しげなメルマガ、X(旧Twitter)の推奨銘柄を、そのまま真似して買うだけ。企業もチャートも自分では見ない。そんなやり方で勝てるはずもなく、トータルで150万〜200万円ほど負け続けていました。
ーー具体的に、印象に残っている銘柄はありますか?
MIXI(2121)です。スマホゲーム『モンスターストライク』が大ヒットしていて、僕自身もプレイヤーとしてハマっていました。そこへ知人から「ミクシィは簡単に儲かる。ガンホーみたいに何倍にもなるぞ」と言われ、その言葉を鵜呑みにして、ファンダメンタルズも見ず、株価9000〜1万円あたりの高値圏で飛びついてしまったんです。
ーーそこから何が起きたのでしょうか。
買ってすぐ、ある証券会社から厳しいレーティングが出ました。当時の僕は「レーティング」という言葉の意味すら知らず、「なんだか悪いニュースが出たらしい」くらいの理解です。そこから株価はストップ安に近い形で一気に6000円近くまで急落。「これはどこまで下げるの?破産しちゃう!」とパニックになり、恐怖に耐えられず、ほぼ底値で投げてしまいました。
ところが、その翌週には別の証券会社が今度は高い目標株価を出し、株価は一転して持ち直していく。完全な往復ビンタで、意味も分からずレーティングに振り回される怖さを身をもって味わいました。
ーーそこからどんな教訓を得ましたか?
自称・株に詳しい人を信用しすぎてはいけないということです。株を始めると、必ずと言っていいほど「俺、株詳しいねん」という人が現れます。でも、そういう人の多くはプロでも何でもなく、発言に責任を持ちません。推奨された銘柄が暴落して「どうしたらいいですか」と聞いても、「いや、俺もめっちゃマイナスやねん」で終わりです。
結局、他人のアドバイスが正しいかどうかを見極められるだけの実力を自分が持っていなければ勝てない。その当たり前の事実を痛い授業料を払って学びました。