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中学受験を考える塾長「低学年からの通塾はほぼ弊害しかない」…大手塾の「罠」と個別指導・家庭教師の使い分けのポイント

(c) AdobeStock

 中学受験熱が過熱する昨今、「低学年からの通塾」や「大手塾への依存」が当たり前のように語られている。しかし、現場で多くの子どもたちを見てきた中学受験インフルエンサー・中学受験を考える塾長は、その現状に鋭く警鐘を鳴らす。書籍『中学受験は戦略が10割』の売れ行きも好調な塾長に、情報の取り方から引き際の判断まで、本音を語っていただいた。全2回の第2回。

 みんかぶプレミアム特集「幸せをつかむための中学受験戦略」第9回。

目次

低学年からの通塾はほぼ「弊害しかない」

――最近では「サピックスには1年生から入れるべき」という声も聞かれますが、塾長はどうお考えですか?

 断言しますが、1年生や2年生から入塾するのはほぼ「弊害しかない」です。マイナスの要素の方が強く、ほぼ意味がありません。 「校舎が埋まってしまうから」という不安を煽る声もありますが、それは一部の校舎での一時期の話に過ぎません。実際、3〜4年生になれば普通に空きは出ます。また、「1年生2年生のうちから勉強する習慣がついた」と安心する親に聞きたいのですが「それが4年生からではいけないのでしょうか?」中学受験だけ6年間も塾に通わせるって普通に考えておかしいです。賢い親はそのあたりを良く理解しているので3年生の2月以降から中学受験に参戦していきます。そういった地頭の良い子にどんどん抜かれてやる気がなくなっている生徒を何人も見てきました。

――「入室テストに落ちるのが怖いから早めに入れる」という親心については?

 そもそも新4年生の入室テストを3回受けても受からないのであれば、その子は中学受験の適性がないと判断すべきです。1年生の内容なんて、塾側が「勉強を嫌いにさせないため」にパズルをやらせているだけ。それなら家で漢字や計算ドリル、あるいは公文をやっている方がよほどマシです。

――小1から塾に通わせている親を見て焦る必要はない、ということですね。

 王道は、小1から小3までは習い事や公文に打ち込み、「小3の2月(新4年生)」から入塾することです。SNS、特にXなどで「小1からやって当たり前」という情報が流れますが、あれは「低学年から参入している熱心な層」しか発信していないから目立つだけです。情報の取り方を間違えてはいけません。低学年から中学受験に参戦していない層はXで発信していません。

大手塾の「罠」と個別指導・家庭教師の使い分けのポイント

――大手塾に通いながら、個別指導や家庭教師を併用(併塾)する家庭も増えています。トップ層も併用しているのでしょうか。

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この記事の著者
中学受験を考える塾長

自身も中学受験経験者。大学生時代は個別指導塾で3年ほどアルバイト。その後、サラリーマン生活を5年ほど終えたあとに2006年に都内に小さな個別指導塾を開業。対象学年は小3~高3・浪人まで。17年間で200人ほどの東大生を面接し、100名ほどを雇い入れた。半分程度の生徒は自分で教えている。過去に東大に受かった子は12名ほどいる。自分は東大卒ではないが、東大生の特徴はそれなりに詳しい。

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