「日経平均10万円突破のシナリオも」年間配当860万円の投資家が教える「次に狙う銘柄」

本稿で紹介している個別銘柄:ソフトバンクグループ(9984)
日経平均株価は史上最高値を更新し続け、市場では「2026年には6万円、将来的には10万円・・・」といった強気な予測も飛び交っている。
だが、その上昇の中身を冷静に見つめると、手放しでは喜べない“歪み”が見え隠れする。
そこで今回は、高配当株と株主優待株投資のエキスパートであるペリカン氏(@Pelican_Blog)にインタビューした。熱狂する市場の裏側で起きている変化と、2026年に個人投資家がとるべき戦略について話を伺った。インタビュー連載全2回の第1回。
目次
日経平均株価は「機能していない」
ーー日経平均は年間20%近いペースで上昇していますが、一方で「上がりすぎ」との警戒感もあります。この現状をどう見ていますか。
おっしゃる通り、数字だけを見れば素晴らしい上昇に見えます。しかし、中身を紐解いてみると、少し慎重にならざるを得ないのが正直なところです。
ここ最近の上昇を牽引してきたのは、ソフトバンクグループやAI関連、半導体銘柄など、ごく一部の値がさ株です。
日経平均という指数が、これら数銘柄の動きによって大きく押し上げられているだけで、TOPIX(東証株価指数)などの全体感を見ると、実は「置いてきぼり」にされている銘柄も多いのです。
日経平均は「軽すぎる」と表現してもいいかもしれません。上に行くにも下に行くにも、一部の銘柄に振り回されすぎていて、市場全体の実態を正確に映し出しているとは言い難い状況になっています。
ーー寄与度の偏りですね。かつてのような「円安=全体底上げ」という恩恵は、今の相場ではもう機能していないのでしょうか。
そうですね。円安になれば持ち株全体がなんとなく上がる、という局面ではなくなってきていると感じます。
例えば、ソフトバンクグループ(9984)1銘柄だけで日経平均を1000円近く押し上げるような日さえあります。こうなると、日経平均はもはや「225銘柄の平均」としての機能を果たしていません。
さらに、今後株式分割などが入れば、個人投資家が買いやすくなり、値動きはさらに軽くなる可能性があります。
そうなると、資金が特定銘柄に一極集中しやすくなり、指数の動きと個別の持ち株の動きがさらに乖離していくでしょう。
「日経平均は上がっているのに、自分の持ち株は上がらない…」といった個人投資家の嘆きがSNSで散見されるのも、こうした構造的な要因が大きいと考えています。