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AI時代は格差が「ぶっちぎりで広がると思います」けんすう氏が語る“産業革命並み”AI台頭のインパクト 思考力がコモディティ化する時代の生存戦略

(c) AdobeStock

 AIの進化が止まらない。知的生産のあり方が問われ始めている中、インターネット黎明期から業界の最前線を走るけんすう氏は、「AIの衝撃は体感でネット黎明期の10倍くらい」とし、人間の聖域だった「思考」さえもコモディティ化するのではないかと語る。

 本稿では、同氏が肌で感じる「思考のアウトソーシング」というパラダイムシフトの正体や、AI時代に生き残るための生存戦略、愛用する具体的なAIツールに至るまで、激変する世界を楽しみながら勝ち抜くための知見を語っていただいた。全5回の第1回。みんかぶプレミアム特集「AIで稼ぐ『シン・仕事術』」第11回。

目次

たった1年で仕事の9割が激変。「ゼロから変えないと生き残れない」けんすう氏が直面したAI時代の現実

――現在AIがかなり普及してきています。インターネット業界に長く身を置かれているけんすうさんは、AIを取り巻く今の状況をどのように見ていらっしゃいますか?

 まだ黎明期なので、いろいろ変わっていくのはここからかな、という感じではあります。ただ、かつてインターネット初期などで感じていたような「これはすごいことになるぞ」という感覚の、体感値で10倍ぐらいのスピード感なんですよね。

 例えばここ1年で言うと、僕の仕事のたぶん8割、9割ぐらいはもう変わっちゃっています。仕事の仕方をゼロから変えないと、もうやっていけないレベルになっていて。たった1年で8〜9割の仕事を変えないといけないほど状況が激変することなんて、なかなかないじゃないですか。その意味で言うと、凄まじいスピードだなと思っています。

――インターネット黎明期と比べて体感10倍というのは凄まじいですね。インターネットの登場も相当な衝撃だったとは思うのですが、やはりそれ以上の変化なのでしょうか?

 そうですね。やっぱり人と人とがつながって、コンテンツを出せたりといった、コミュニケーションやメディアの側面で言うとインターネットのインパクトはすごく大きいんですけど、インターネットとAIはやっぱり全然違うんです。

 AIは「思考をアウトソーシングできる」という新しいものなので。インターネットによっての大きな変化の一つは「記憶」のアウトソーシングだと思っているんですが、、記憶も思考もアウトソーシングできるようになると人間の知的作業のあり方が根本から変わるかなと。

……要は、今まで全部「筋肉」で運んでいたものを、産業革命以降は他の動力で運べるようになりました、ぐらいのインパクトの差があるんです。

 筋肉だけ使っていた時代と、機械を使える時代って全然違うので、やっぱり変化は大きいなと思っています。

産業革命で筋肉の価値が暴落したように、AIは「思考」を陳腐化させるのか

――なるほど。産業革命と比較されたりもしますが、やはりそれくらいのパラダイムシフトが起きていると考えていいでしょうか。

 そうですね。もそも、例えば文字などが発明される前は、記憶は全部人間がしないといけなかったので、知識がすごくある人は強かった。でも今は、単に知識がある人ってそんなにもてはやされないじゃないですか。

 印刷技術ができる前なども、たぶん中国の科挙のために必死に記憶している人は「超偉い」と思われていたでしょうけど、今、記憶力があるだけではそんなに注目されませんし。

 産業革命で言うと、やっぱり筋肉がすごかった人は重宝されましたけど、産業革命後は「筋肉がすごいから仕事ができるよね」とは、あまりなりませんよね。今だと、引っ越し屋さんなどの一部の仕事以外では、そんなに評価されません。

 それで言うと、今は「思考力がある人」は優秀とされ、重宝されますけど、これからはそうでなくなる可能性があります。今まで評価されていたような人たちが、並以下、あるいは「いらないね」となってしまうとしたら、すごい変化だなと思いますね。

AI時代は格差が「ぶっちぎりで広がると思います」

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