TKO木本「7億円トラブル」なぜノブコブ吉村が巻き込まれたのか…人気芸人の「お金の不安」

2022年7月に報じられた人気お笑い芸人TKO木本武宏氏の「投資資金集めトラブル」は、現在に至るまで有耶無耶(うやむや)になったままです。
本件は刑事事件にならなかった以上、関わった人たちが最後どうなったのかを現時点で知る術(すべ)はありません。
このトラブルの発生要因を筆者が一言で表すと、「芸人人生の将来不安と、人気芸人ゆえの高いギャラに群がってくる甘いワナ」となります。筆者は以前、TKO木本氏のような人気芸人に忍び寄る甘いワナを見抜くコツについて解説しました(TKO木本「7億円トラブル」ノブコブ吉村の金は「まず戻ってこない」…FPが語る「怪しい勧誘」を見抜くキーワードリスト)。
では、例えばTKO木本氏や、巻き込まれた平成ノブシコブシの吉村崇氏といった人気芸人は、蓄えたギャラをどのように使えばよかったのでしょうか。ファイナンシャルプランナー目線で、人気芸人が「第二のTKO木本氏」にならないための、正しいお金の運用を解説します。
なぜ芸人は「財テク」をしたがるのか
「インカム」とは、収入や所得のことで、金融などのビジネスの場合は債券の利息や株式の配当金など、一定期間ごとに受け取ることのできる収益を指します。
簡単に言うと利息や配当金です。
芸人は人気稼業ゆえ、収益の上がり方下がり方の幅がとてつもなく大きく、一夜にして大ブレイクし、たった一つのスキャンダルですべてが “無” にもなり得ます。だからこそ芸人は「財テク」に走りたがるのですね。
ただ、今回のTKO木本氏の場合、人にお金を任せる投資はあまりおすすめしません。あくまでも自分名義のインカムの仕組みをつくればよかったのです。売れている時は冷静にお金にも働いてもらう仕組みを作り、売れなくなった時にはインカムに助けてもらうのが理想です。
東京23区内中古アパートを短い期間のローンで買う
高い収入によって貯蓄がある程度できたら、5000万~1億円の東京23区内の中古アパートを買うのは真っ先におすすめできます。お笑いコンビTIMのレッド吉田氏も不動産投資をしていることは有名ですね。
昨今、不動産価格の高騰によって、事業用のローン審査は非常に厳しくなっています。しかし、例えば7000万円のアパートを買う場合は、諸費用を含めた購入金額の3割、つまり2300万円ほどあれば融資がつく銀行は見つかってくるでしょう。