なぜ加害者ばかり擁護…ペロペロ少年とスプレー少年を守る大手メディアのズルさ「遊び場じゃねぇんだよ」回転寿司社員が怒りの告発
回転寿司チェーンの迷惑行為動画、ネットを賑わして久しい。ネット民が少年を叩き続けた一方で、大手メディアはその様子に警鐘を鳴らした。しかしそのメディアの姿勢はどこか「愚民を冷笑している」ようにも見えてしまう。ノンフィクション作家の日野百草氏が取材した――。
回転寿司店は何も悪くないのに、なんで少年ばかりを…
「被害に遭ってるのは店の人たちなのに、どうして大手の新聞とか著名人はペロペロ少年をかばうんですか」
もうすっかり回らなくなった回転寿司店。回らないどころかタブレットで注文しない限り寿司が来なくなったそのテーブル席で、筆者の元教え子が怒りながらタブレットを連打する。
「みんな生活がかかってます。社員さんもバイトも本当にかわいそうです。ペロペロ少年のせいで売り上げが下がるかもしれないし、バイトだってシフトを削られるかもしれない」
彼の怒りは、回転寿司店のスシローで醤油ボトルや湯呑みを舐め回したり、回転寿司のレーンを流れる寿司にツバをつけたりした岐阜の高校生、いわゆる「ペロペロ少年」にまつわる迷惑動画に対するものだ。「社員さん」と言っているように、彼は学生時代に回転寿司店でアルバイトをしていた。