エ軍「オータニデー」イベントで地元大狂乱! 激レア大谷人形効果でチケット完売「ギフト店1時間待ち」…代理店「球場広告まだ安い」
WBCが終わっても大谷翔平フィーバーは終わらない。現地ロサンゼルスで広告代理店を20年営む岩瀬昌美氏が、その大狂乱っぷりを解説する。一方で「エンゼルスはまだまだ大谷の広告価値を引き出せていない」とも語る――。
来場者に配布する「大谷人形」が欲しすぎる!
大谷翔平の大活躍により日本が3度目の優勝を果たしたWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が終わりました。日本では連日その様子がニュースで報じられてお祭り騒ぎだったようですが、日本在住の知り合いからは「実際のところ大谷のアメリカでの人気ってどうなんですか?」という質問を多くいただきました。
というわけで……、来場者に大谷を模したバブルヘッド(首振り)人形がプレゼントされるイベントに(4月8日のエンゼルスホームゲーム)に行ってきました!
この5年でエンジェルスの顔は変わった
実は、バブルヘッド人形配布イベントの開催は今年が初めてではありません。コロナ前の2018年にも開かれていましたが、この時私はファンではなくマーケターとして大谷の人気を探るために球場へ行きました。当時はチケットも簡単にゲットできて、盛り上がっているのは日本人ばかり。それこそ、こんなに多くの日本人観光客を見るのは久しぶりだなぁ、と感じていました。大谷がメジャー挑戦1年目で、二刀流にも懐疑的な意見が多かった時ですね。
それから5年後の2023年。大谷は本当に異次元の選手になっていました。球場でファンが着ているエンゼルスのユニフォームは、大谷かトラウトだけ。5:2の割合で大谷で多かった感じです。大谷に打順がまわれば「GO OHTANI!」とスタンドから大歓声が上がります。その声量はトラウトが登場した時以上です。
「エンゼルスのトップ選手は、アメリカ人の中でもトラウトからオータニに変わったんだなぁ」と、一緒に来場したアメリカ人の友人も驚いていました。