際どい衣装に棒状アイス…なぜ少女たちはジュニアアイドルになったのか「子供を思い通りに手懐ける手順」
広がる「性暴力」の誤解
あなたが「性加害」や「性暴力」といった単語を聞いたとき、想像するのはどんな言葉だろうか。無理やり知らない人間が、抵抗できない状態で襲いかかってくる姿だろうか。実は、19歳以下の調査で性暴力の加害者が「他人」となるケースは、わずか13%しかない。
性暴力の加害者の筆頭に来るのは「実の親」や「同級生、先輩、先生」など深く知り合った関係の者であることが多いのだ。だからこそ被害にあった未成年は、周りに被害を相談しづらくなる。まさか自分の夫が、妻が、信頼している先生が加害者になるなんて、相談された大人も信じられない。そこでとっさに「思い過ごしなんじゃないの」と言ってしまえば、子供の傷はますます深まる。
「これは誰もがやることだから」
さらに近年注目されているのが「グルーミング」という手口だ。グルーミングとは、わいせつ行為やレイプをするために、あらかじめ被害者を手懐けることを言う。優しい言葉で信頼を勝ち取ったり、「出世するためには仕方ないんだ、誰もが枕営業をするものだよ」と思いこませたりすることで、言うことを聞かない自分のほうが悪いと被害者を洗脳する手法である。