竹中平蔵「日本の将来を悲観する若者よ…君たちは何が不安だと言うのだ」意志のない日本の劣化大学生を残念に思う
みんかぶプレミアム特集「人生逆転の開運」第2回は竹中平蔵氏が運をつかめな人はなぜ運をつかめないのかを語る。「成功者とは大抵運を見方につけているものです。私が仕えた小泉純一郎元総理も強運の持ち主でした」。「全て心の持ちようです。『幸福論』などで知られる哲学者アランの言葉に、『悲観主義は気分に属し、楽観主義は意志に属する』というものがあります」ーー。
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就活生の多くが「なんか知らないけど雇ってください」
先日、新卒採用をテーマンにしたとあるインターネット番組の収録に参加してきました。そこで出会った学生たちに驚いたのは、彼らに「何をしたいか」が見えないことです。「大学では〇〇部の〇〇をしてきました。だから御社のお役に絶対立ちます」と。学生の自分の意志のなさを残念に思いました。私は「就職試験というのは、会社があなたを選ぶかであると同時に、あなたが会社を選ぶ場所です。あなたにはどういうところで働きたい、何をしたいというものはないのでしょうか」と思わず聞いてしまいました。
今の就活生の多くが「なんか知らないけど雇ってください」というスタンスであることが、本当にいいことなのかと私は疑問に思いますのが、そもそもの問題は「なんでもやります」という意志のない学生を積極的に採用してきた日本企業にあります。そんな会社が伸びるワケがありません。
以前にも「日本の大学生の質が劣化している」とみんかぶにてお話ししましたが、その原因の一つがここにもあるように思えました。それにしても、こんな意志のない学生に、運をつかめるわけがないと思います。成功者とは大抵運を見方につけているものです。私が仕えた小泉純一郎元総理も強運の持ち主でした。しかし収録で出会った学生には今「運をつかめる準備」ができていないようですね。運をつかむことは、人生において極めて重要です。
戦後焼け野原になった日本に比べて、君たちが何が不安だと言うのだ
今の若者の一般論として、将来に対してやたらと悲観している人が多いように思います。たしかに経済の成長力を失った日本では、今後年金は多くもらえないかもしれません。その代わり90歳まで働くことになるかもしれません。国が今よりも貧乏になっていくかもしれない。