羽生結弦をいついかなるときでも、「絶対に助けます」を、矜持として持ち続けたい…

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羽生結弦の「思い」に応えることに繋がる。それが「伝えたい思い」なのだろう
「生きることを諦めない」という羽生結弦と、「生きることを諦めさせない」という救助隊の方々。立場は違えど、その「生きる」という共通点で結ばれ、私たちの「生きる」のための啓発となっている。
それを真摯に受けとることこそ、羽生結弦の「思い」に応えることに繋がる。これもまた、羽生結弦の「伝えたい思い」なのだろうと思う。
災害救助の専門部隊、警視庁特殊救助隊における訓練体験はクライマックス。羽生結弦は実際にロープを使って、山の斜面を滑落した人のところへアクセスする訓練に挑んだ。
「大丈夫、いける」
大げさでなく「人間史における宝であること」を、こうして繰り返し、書かなければいけない
実際の高さはテレビ越しに見るより明らかに高く感じるだろう。恐ろしい高さ。
それにしても、彼は「羽生結弦」である。冬季オリンピック連覇の歴史に名を残すフィギュアスケーターであり、現在は身一つで稼ぐプロフェッショナル、世界中のファンが彼のパフォーマンスを待ち望む、誰からも知られ愛される存在だ。こういった危険な仕事を引き受けない、という選択肢もあるし、引き受けたとしても「これはNG」と避けることもできる。私も長く出版を中心としたエンタメ業界にいて、そういう現場やタレントとのやりとりは経験している。