吉田豪「松本さんは昔から自分の引き際について何度も書いてきた人」…裁判で明らかになる事実関係以外のもう一つの真実
「週刊文春」の新年特大号が放ったダウンタウンの松本人志の「性加害」についてのスクープが波紋を呼んでいる。SNSでは連日トレンド入りし、所属事務所の吉本興業は即刻「事実無根」と反発。ついには8日、松本本人から「裁判に注力したい」という意志もあり、芸能活動を休止することが発表された。
不確定な情報が多く、多くのテレビや芸人たちが“ノータッチ”の中、これまで番組共演経験もあり、『遺書』『松本』といった著作もすべて読了しているプロインタビュアー・吉田豪氏はどう見ているのか。全3回にわたるインタビュー記事の第3回は、「この報道の結末」を予測してもらった。
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番組での発言からも人権意識的な部分で危うい人なのはわかっていた
お笑いに誰よりもこだわっていた松本さんが『ごっつええ感じ』という生き甲斐を失い、結婚きっかけでプライベートを語る仕事を減らし始めたことで、毒抜きの場だったラジオ『放送室』も終わり、『ガキの使いやあらへんで』のフリートーク漫才もやらなくなりました。そして、次の生き甲斐になるかと思われた映画も毎回不評で、その夢を諦めるしかなくなった、と。そんな中、最後の映画『R100』と同じ2013年に始まったのが『ワイドナショー』だったわけですけど、ニュースを斬るポジションはやっぱりどう考えても松本さんには向いてなかった気がします。