なぜ「4年落ちのベンツCクラス」が一番おトクなのか…賢い人はみんな買っている
今も昔も人気の車ナンバーワンはベンツ
憧れの車を問われ、皆さんは何を思い浮かべるだろう。ランボルギーニ、フェラーリ、ロールスロイス、ベントレー・・・。「超」がつくほどの高級車やスーパーカーは別として、一度は乗ってみたい車に必ずと言っていいほど名が挙がるのはベンツである。かつては著名人の代名詞と言われた高級車で、次々と登場する豊富なボディタイプやデザイン、快適な走行性は若者から高齢ドライバーまで満足させる。
近年、オーナーに多いと言われるのは「超」がつかないまでも生活には困らない「小金持ち」だ。背伸びすればワンランク上の車選びを楽しめる彼らは、なぜベンツを選ぶのか。一様に満足げな表情の裏を解き明かす。
嫌みにならない程度に乗れる高級車の代表格
7月下旬、東京都心の高級ホテル駐車場にズラリと並んだのはベンツだった。うっすらと浮き上がるシルエットからも高級感が漂う。その日は宴会場で税理士や公認会計士らが参加する会合が催され、会場を後にした中小企業の経営者たちがあちらこちらで輪をつくる。目立ったのは、小型ながらも迫力あふれるCクラスの愛好家が多いことだ。
ベンツと一言で言っても、コンパクトなAクラスやBクラス、重厚なEクラス、パワーあふれるGクラス、ファミリーの人気も高いMクラスやVクラスなどがあり、ユーザーの用途や趣向によって選ばれるタイプは異なる。しかし、賢い「小金持ち」に愛されるのは最高級セダンのSクラスではなく、Cクラスが多いという。それはなぜなのか。
オーナーである40代の男性経営者は「ベンツと言えば社長やプロ野球選手が乗っていたイメージがあると思うが、今はちょっと所得が高いサラリーマンも購入しており『大衆車』になりつつある。嫌みにならない程度に乗ることができる輸入高級車の代表格がベンツのCクラスであり、安全性やデザインも申し分ない」と語る。憧れを手にしたい気持ちはあるものの、高級外車を乗り回せば取引先の目が気になる。その点で周りの経営者仲間にはCクラスが人気なのだという。さらに「プラスアルファの部分も小さくない」と魅力を説き始めた。
プライベートで乗りたいのはSクラス。だが節税効果を考えると
このオーナーは2年ほど前、中古のCクラスを約350万円で購入した。いわゆる「4年落ち」のベンツだ。目立った傷はなく、内装も綺麗に整えられ、ダッシュボードの周りには人気キャラクターのぬいぐるみが肩を寄せている。その性能の高さは触れるまでもないが、中古のベンツをあえて購入したのには「プラスアルファ」の理由があるという。