東大合格者20名の常連となった洗足学園は、なぜこれほどまでに躍進できたのか…ハーバード大学など海外大、国立理系にも強くなった理由

学歴研究家のじゅそうけん氏が、自らの「推し」中高一貫校を紹介する短期連載第2回は、進学実績の躍進が著しい洗足学園中高についてだ。連載全3回の第2回。
目次
「音楽に強い女子高」だった洗足は、東大20名常連の「超進学校」へ生まれ変わった
洗足学園中学・高校といえば、今の受験生の親世代であれば「系列に音大のあるそこそこの女子校」という印象が強いのではないだろうか。
しかし、ここ最近どうやら様子がおかしいのである。
「私たちの時代には、東大はおろか早稲田・慶應に進学する人もほとんどいませんでした。正直考えられないことです」
OGたちは近年の躍進を信じられない様子だ。
「音楽に強い女子校」だった本校は、驚くべきスピードで全国屈指の進学校へと成り上がった。
入学偏差値でフェリスを抜いて神奈川最難関女子中学となり、東大合格者数も20人前後で安定するようになった(桜蔭、JG、豊島に次ぐ位置)。2024年度は15名の東大合格者を輩出した。
2000年代には数人だったことを考えると、短期間でとてつもない伸びを記録していることがわかる。ここ10年での躍進度合いでは日本一なのではないだろうか。
今回は、豊島岡と並んで今国内で最も勢いに乗る女子校を徹底的に掘り下げていきたい。