レコ大賞状が2000円、ヴィンテージTシャツが安価で大量に…吉田豪が買った「まさかの掘り出し物」
「タレント本コレクター」として知られている吉田豪氏は、「モノコレクター」としての顔ものぞかせる。配信などでおなじみとなった仕事部屋には、所狭しとタレント、プロレス、漫画、アニメ関連のフィギュア、衣類、トルソーなど、モノで埋め尽くされている。そんな吉田氏だけに、「コミケ」とは趣を別にしたイベント、展示会に足を運んできたようだ。みんかぶプレミアム特集「コミケの経済学」第5回は、吉田氏がこれまで行ってきたイベント、それにまつわる思い出を記してもらった。
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コミケに行く層を小馬鹿にする側だった
ボクは小学生からいわゆる“ガチオタ”だったので、アニメ雑誌の同人誌紹介ページをうらやましく眺めたりはしてましたけど、子ども1人でコミケに乗り込むのはハードルが高すぎて行けずじまいでした。
その後、同世代がコミケ行き出したのが18歳ぐらいだったんですが、ボクはその頃完全にそういう人たちを小馬鹿にする側に回っていて、彼らが買ってきたエロ同人誌をパラパラ見ては「キモっ」とか言ってたんですよね。
そのくせ、後によしながふみ先生がコミケで出していたBL同人誌を買い漁るようになるので、因果は巡るんだなって思うんですが(笑)。
“モノ特化”なイベントが自分はフィットした
結局、コミケにはこの年齢になるまで一回も行ったことはないんですが、代わりに行っていたのが「資料性博覧会」という、まんだらけが中野サンプラザでやっていたイベントです。
コミケでも取り扱っている資料性同人誌、つまり特撮やアニメやグッズのデータを集めた資料性の高い同人誌に特化したイベントで、当時のマイナーなキャラクター消しゴムとか、お菓子のおまけのプラモデルとかシールとか、パチモンのグッズコレクションをまとめた本とか、「ナードコア」という当時『Quick Japan』とかでも紹介されていたオタクの人がやるハードコアテクノをまとめた分厚い本とか売ってましたね。ボクもコレクターだからどれだけのお金や手間が掛けられてるのかがよくわかるから、毎回いろいろ買ってました。