真木よう子コミケ炎上騒動「黒幕は吉田豪」の真相…そして学生時代から抱えている屈折した感情
「タレント本コレクター」そして「モノコレクター」でもあるプロインタビュアー・吉田豪氏は、アニメにも造詣が深いが、多くの同人誌が領布される「コミケ」には意外にも行ったことがないと語る。その背景には、学生時代にいわゆる「オタク」に振り切れなかったことなど、さまざまな要因があるという。みんかぶプレミアム特集「コミケの経済学」第7回では、吉田氏が語るコミケへの思い、そして思わぬコミケとの接点を明かしてくれた。
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「コミケ」にはまったく思い入れがなかった
ボクは今回のテーマである「コミケ」には一度も行ったことがなくて、接点さえもないんです。だからこそ、“あの騒動”に巻き込まれたのは本当に心外の一言なんですよね。
流れでいうと、2008年に真木よう子さんが、『週刊真木よう子』っていうドラマに出たぐらいの時期に、松尾スズキさんが責任編集の『hon-nin』っていう雑誌でインタビューの依頼があったんですよ。それで話してみたら、当時は“サブカルディーヴァ”的な感じで持ち上げられてたんですが、サブカル要素ゼロだったんですよね(笑)。
男兄弟の中で育っているから、漫画も『週刊少年ジャンプ』ぐらいしか読んでないし、ドンパチが繰り広げられる単純明快なハリウッド映画しか見ていない。事務所の戦略で小洒落たフランス映画が好きだとかプロフィールに書かれてたからイメージとは真逆だったんですけど、とても気持ちの良い人で、でもそれ以降は何の接点もなかったんです。