SAPIXvs早稲アカ、中学受験二大塾最終決戦…「とりあえずサピ」と盲目に入塾するのは危険!伸びる子、伸びない子の特徴
難関校を受験する中学受験家庭が最初に検討する塾に「サピックス」「早稲田アカデミー」がある。両塾の最大の違いはどこにあるのか。
進学実績だけではわからない両塾の違いについて、今回は中学受験の大手塾の特徴と選び方について人気中学受験YouTubeチャンネル「ホンネで中学受験」発起人であり、現役の中学受験塾講師、家庭教師でもあるユウシンさんに語っていただいた。短期連載全2回の第1回。
目次
最強中学受験塾・サピックスの特徴をあらためて
両塾は授業の進め方や社風がまったく異なります。
サピックスは質の高い教材、講師、授業を受験生に提供するという点に特化した塾です。大手塾で唯一、参考書ではなく冊子形式のプリントで講義を行います。
授業を通じて新しい知識を発見し、理解し、習得してほしいという思想から、あえて予習できないシステムをとっています。毎回問いがあり、発見があり、新しい知識を得ることができる授業に目を輝かせる生徒は多いようです。
ただ、その一方で「面倒見が悪い」というレッテルが貼られがちです。宿題を持っていってもハンコを押すだけで学習のアドバイスはありませんし、わが子の学習管理は基本的に親の仕事です。
他塾と違い点数の変動によりクラスを大きく昇降させるため、ランクダウンすることを受け止められない子には辛いかもしれません。
志望校・併願校選びについても他塾に比べて親が主導で動く必要があります。
サピックスのライバル・早稲田アカデミーは何が違うのか
早稲田アカデミーの場合、教育理念に「本気でやる子を育てる」と掲げる体育会系・熱血系の塾です。子供が空気に呑まれて伸びていくという点は、多くの親御さんから支持されています。
宿題はサピックス以上ともいえる量で、反復学習を非常に重視しています。早稲田や慶應の付属校に合格するには、御三家レベルの難問を解く必要は低く、その分シンプルな問題を手堅く高得点を取る必要があります。
早稲田アカデミーの反復学習を重視したスタイルが、典型問題で確実に点をとりたい早慶付属校との相性が良く、合格実績につながっています。