「お金が自然と集まってくる人」はあなたと何が違うのか…脳科学者・茂木健一郎「脳のバズ回路」を動かす2要件とは
同じことをしていても、お金が自然と集まってくる人と、そうでない人がいる。それはなぜなのか。脳科学者の茂木健一郎氏は「脳の中にあるバズ回路を知り、バズりの2要件を満たす必要がある」というーー。みんかぶプレミアム特集「強運の法則」第4回。
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世の中には自分のことをアピールしたがる人が多い
運がいいとか悪いとか、そういう非科学的なことは科学者は扱わないが、人やお金が集まってくる人とそうでない人の違いについて観察事実や統計的傾向を述べることはできる。
世の中には、自分のことや、自分の会社のことをアピールしたがる人が多い。自分はこんなに凄いとか、自分の会社はこんなに未来があるとか、そういうことを延々と語っている人をみなさんも目撃したことがあるだろう。
「桃李もの言わざれども、下自ずから蹊を成す」
ところで、そのような人は、しばらく経って会った時、成功しているだろうか? そのような会社は、繁栄しているだろうか? 答えは大抵「ノー」である。なぜそのようなことが起こるのだろうか?
どんなに技術や社会環境が発展したとしても、人間の本質はそんなに変わらない。「史記・李広伝賛」の中にある有名な言葉「桃李もの言わざれども、下自ずから蹊を成す」。これは、インターネットや人工知能が発達した現在においても、真実である。人柄が良くて、ものごとがわかっていて、仕事ができる、というような噂は自然に広がって、次第に人やお金が集まってくるようになる。また、会社の仕事ぶりも、取引先や消費者などの評判を通して、良いことをしているところは自然に市場で人気が出てくる。