羽生結弦の「アイスリンク仙台」寄付累計額1億円超…その真実と事実の前には、捏造もウソも無意味

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どれだけの寄付をしたとか、彼の口から出たことなどない
思えば、羽生結弦から「寄付しました」とあからさまに言い出したことなど、ない。
発表されて改めて言及したり、寄付のための趣旨を説明したりすることはあっても、羽生結弦が自分から「寄付しました」とあからさまに言い出したことなど、ない。
どれだけの寄付をしたとか、寄付の合計がいくらになったとか、彼の口から出たことなど、ない。
これまでの寄附行為のすべては、周囲が「ありがとう」の感謝と共に発表されたものだった。
もちろん「寄付しました」と大々的に自分から発信することは否定しない。アピールすることも必要という人もいる。やらない善よりやる善、やり方は人それぞれ――ただ羽生結弦はどちらかといえば後者、
だから代わりに周囲が「ありがとう」の感謝として発表する。羽生結弦と共にある人も「善いこと」なので広める。
宮城県仙台市「アイスリンク仙台」に対する寄付もまた、ずっとそうだった。改めて、アイスリンク仙台を運営する加藤商会の発表を引く。 ※10月1日付
〈改修工事には羽生結弦様から頂戴いたしました多額の寄付金を使わせていただきましたことを改めてご報告をさせていただきます。〉
〈羽生結弦様は、いつも地元仙台を深く愛され、「アイスリンク仙台」のことをとても大切に思ってくださり、これまでも度々のご寄付を頂戴いたしておりますが、さらにこの度新たに多額のご寄付を頂戴いたしました。度重なるお心遣いに深く感謝申し上げる次第です〉
〈今回いただいたご寄付額:20,641,590円〉
〈羽生結弦様からのご寄付累計額:107,971,996円〉
これまでの累計、アイスリンク仙台だけで1億円超。
フィギュアスケート文化、そして子どもたちの未来のために
フィギュアスケート文化の発展のため、フィギュアスケート競技を志す子どもたちのために、羽生結弦は10代のころから身銭を切ってきた。
氷上にその青春を賭け、その結果得た貴重な収入である。生活もある、将来もある、そもそも競技そのものに金がかかる。それでも自分自身の貴重な収入を、これまでずっと、ずっとずっと苦しむ人々のため、この国の文化のため、そして子どもたちの未来のために寄付を続けてきた。それこそ何者でもない、やっと名前の知られるようになった10代のころから、である。
この事実について私は何度も書いてきた。善いことは何度繰り返してもいい。そして長い連載の中で改めて記さなければならないとも思う。
真実はたやすく捻じ曲げられるし、事実はあたりまえに改ざんされる。だから声を上げなければならない。何度でも。
私は2023年4月の本連載でも、こう記している。 ※抜抄