高齢者への警告…東大医学部卒の医師が世の健康情報に苦言「長生きしたけりゃ肉を食え!」日本人はコレステロールをもっと摂りなさい

『コレステロールは下げるな』 (幻冬舎新書) などのさまざまな著書で、常識を覆す医学の真実を啓蒙してきた医師の和田秀樹氏に、なぜ高齢者ほどお肉を摂取すべきなのか聞いたーー。みんかぶプレミアム特集「健康情報の本質だけをまとめました」第1回。
目次
高齢者ほどお肉を食べるべき理由
「お肉はなるべく控えた方が良い」と考えておられる方もいるかと思いますが、実は高齢者ほどお肉を積極的に摂取した方が良いのです。
一般的に歳をとるほど、タンパク質はより多く必要になります。
例えば、筋肉量の低下や肌の老化などを防ぐためにも、タンパク質が重要です。
また、タンパク質が不足すると、神経伝達物質のセロトニンが減少して、うつ病にもなりやすくなります。高齢者の約5%がうつ病を発症していると言われていますが、セロトニン不足が原因であることも少なくありません。
セロトニンが不足すると、不安感が強くなるだけではなく、痛みにも敏感になります。腰痛になる要因にもなるのです。
こうしたことを予防するには、高齢者ほどタンパク質を積極的に摂取しなければなりません。お肉は、そのためのタンパク源なのです。
高齢者が1日に必要なタンパク質を摂取するのは大変
タンパク質は、筋肉や肌の内臓の材料になります。高齢者になるにつれて、タンパク質を分解して筋肉にしたり、肌にしたりする能力が落ちていってしまうのです。