中学受験、国語「最後の追い込み」…6年生が効率的に点数を着実に上げる方法「過去問は〇〇を丹念に読みましょう」

中学受験において、国語は得点が不安定化しやすい科目だ。国語は毎回、異なる問題文を読み、作者の言いたいこと、登場人物の心情などを読み取る必要がある。
特に物語文は、まだ小学生である子供たちにとって、出題者や作者、登場人物の立場をイメージして考えることは難しく、上手くハマった時とそうでないときで、得点に浮き沈みが生まれやすい。
「受験生にとって、国語は“毎回違う問題が出る厄介な教科”のように思えるかもしれません。しかし、中学受験の物語文は、後述する7パターンに分類できます」
そう断言するのは、中学受験鉄人会の貝塚正輝氏だ。貝塚氏は中学受験での国語の出題傾向を分析し、毎年出題作品を的中させているプロフェッショナルだ。
「物語文のパターンを知って、俯瞰的な読解ができるようになれば、点数は自然と安定します」
物語文のパターンとは何か、6年生が今から取り組める国語の成績向上策は何か、4・5年生は今から何をやるべきか伺った。短期集中連載「4,5年生が“今のうちに”読んでおくべき本、6年生が“今から”できる即効で効果が出る勉強法!」第3回ーー。
目次
6年生が効率的に国語の点数を上げる方法
6年生の場合、今から新しい小説を読んで基礎力を高める時間的な余裕はありません。限られた時間を最大限に活用するため、的を絞った学習が必要になります。
まずすべきは「読解に必要な語彙」の強化です。特に「うらめしい」「へつらう」「あさましい」といった和語は、知識問題として出題されるだけでなく、物語文の心情理解で重要な手がかりになります。
和語は漢字から意味を推測することができません。子供はわからない語彙が出てくると理解を諦めてしまう傾向が強いため、ここを強化するよう意識してください。
効率的な学習方法として、弊社、中学受験鉄人会が無料で提供している「物語文語彙600」という音声教材の活用をお勧めします。1回9分の学習が20回で600語分収録されており、隙間時間や移動時間での学習に最適な設計になっています。以下にリンクを貼っておきます。
過去問・模試の効果的な活用法
「国語は同じ問題文には2度と出会わない。だから復習は無駄」といった意見もありますが、実際には復習をすることで読解力は大きく成長します。
大事なのは、「自分はここに注目して、この解答をしたけれど、正解はこうだったんだ」という気づきを得ること。自分が本文から拾えていなかった情報は何だったのか、どこから情報を得るべきだったのかを振り返ることは、これまで勉強を重ねてきた今だからこそ、解答のポイントの的確な把握につながり、大きな効果を生み出します。