スパルタ指導で東大・医学部に押し込む!管理型中高一貫校リスト…6年塾なし寮生活で東大10名以上、国公立医30名以上合格の名門校

少子化が進む一方で、保護者の教育熱は高まるばかりだ。「子供にはできるだけ良い大学に進学してほしい」と願うのが、多くの親の願いだろう。
その手段として、今どき珍しい管理型指導で素晴らしい進学実績を上げている中高一貫校にお子さんを進学させるのはいかがだろう。学歴活動家のじゅそうけん氏が、東大・医学部に受かりやすいスパルタ中高一貫校を紹介するーー。みんかぶプレミアム特集「一発逆転の中学受験」第7回。
目次
中高一貫校で使われるスラング「深海魚」の意味
皆さんは中高一貫校で主に使われる「深海魚」というスラングをご存知だろうか?
中学受験を経て名門中高一貫校に進学したものの、中学受験合格というゴールを境に成績がさっぱり伸びずに下位をさまよう生徒のことを中学受験業界では、ひそかに「深海魚」と呼んでおり、近年Xなどでも目にするようになった言葉だ。
実際に私が通っていた早稲田大学でも「深海魚」だった有名中高出身者は多く目にしたが、彼らいわく「それでも早稲田ならマシな方で、自分たちより下には本当にどこの学校に進学したのかわからない学友も一定数いた」という。
この記事を読んでいる方の中には、ご子息の中学受験を視野に入れている方や、既にご子息が中高一貫校に通っている方も多くいるだろうが、せっかく中学受験に1000万円近いお金を投資したのに我が子を「深海魚」にしたいと思っている方はいないだろう。
そこで今回は、入ってからも学校が子どもの手綱をがっしりと握り、出口である大学受験まで導いてくれる「スパルタ中高一貫進学校」を3校紹介していきたいと思う。
東大・医学部に強いスパルタ中高一貫校その1は、10人に1人が国立医学部に合格!実は地元の建設会社が作った名門校
東大・医学部に強いスパルタ中高一貫校その1は、弘学館中学・高等学校だ。
佐賀市に位置する共学の私立中高一貫校で、設立母体はなんと西日本大手の建設会社・松尾建設である。
元々佐賀県には優良な中高一貫校がなく、優秀な生徒は近隣県に流出してしまっていた。
そこで人材レベルの低下を危惧した建設会社が、人材の質を担保する目的で設立したという経緯だ。
当然、建設会社は教育のノウハウは持ち合わせていなかったが、兵庫県の灘高校で校長を15年勤めた人材を顧問に招聘し、灘校と同じく6年間担任持ち上がり制などが導入されていった。
そのようなノウハウの元での取り組みは早期に効果を発揮し、1期生卒業の1990年から東大合格者を8名輩出し佐賀県におけるナンバーワン進学校に君臨して行った。
そんな弘学館高校は2024年度入試で東大1名、国立医学部医学科13名(佐賀大学に至っては8名)私立の医学部医学科の合格数20名の合格者を輩出している。卒業生が138名しかいないことを考えれば、約10名に1名は国立医学部医学科に合格しているといってよい。
近年開校した早稲田佐賀高校や福岡県の一貫校に押され気味ではあるものの、開学当時の目的通り優秀な人材を輩出している。
佐賀県の僻地にあっても、素晴らしい進学実績をたたき出す6年間の寮生活の威力
弘学館中高では、多くの生徒が寮生活を送っていることが特徴だ。
その中での生活は、厳しい規律に基づいたものであり、月曜〜土曜の週6日間は朝6時に起床し7時頃にはラジオ体操かランニングを実施、学校に行った後は18時には帰寮し19時以降の学習時間で勉学に励むといった様子だ。
ここまで規則正しい生活であれば、自ずと自立心も芽生えてくるものだろう。
もちろん他のスパルタ進学校の例に漏れず当然スマホやゲームは禁止となっているが、令和の時代になり学習用のiPadの配布は行なっているなど時代に即して変化してきているようだ。(当然学習用iPadにYouTube等インストールすることは禁止)
また、寮生活の中での学習サポートも手厚く、学寮学習の一環として、中学1·2年生の学寮生を対象に午後7時〜9時までサポート学習を実施。
学校より教員が出向いて主要科目の基礎学力の定着を図るなど、6年間のカリキュラムの基礎といえる序盤について行けない生徒を出さないよう最大限手厚いサポートと言えるだろう。
また、大学受験に向けてはチューター制も取られており、本校卒業生を中心とした佐賀大学医学部生によるサポートを受けながら難関大合格を目指す。
佐賀市内でも僻地にある本校は、隣県まで出なければ大手塾の指導が受けられない環境だが、寮の中でしっかりとしたサポートが受けられることも、合格実績に大きく貢献していると言えるだろう。