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東大生の親「中学受験の時、絶対に言わなかったこと」…成功する親・失敗する親の特徴「SAPIX入塾テスト、攻略するには…」

(c) AdobeStock

 今年も新中学受験生が大手中学受験塾に入塾するシーズンを迎えた。「憧れの学校に子供を入学させたい」と期待に胸を躍らせている親御さんも多いだろう。Xにて2.7万人のフォロワーを誇る教育インフルエンサー・中学受験を考える塾長によると「中学受験においては、4年生時点での成績・偏差値がそのまま6年生まで続くことが多く、後から大逆転する子はほとんどいません」とシビアな現実を語る。新中学受験生の親が知っておくべきことについて聞いたーー。みんかぶプレミアム特集「中学受験の新勝ち筋」第7回。

目次

中学受験を撤退すべき時期と、中学受験で最大の失敗

 中学受験でやっていることは高校受験でも役立つので、途中で中学受験から撤退しても、それまでやってきた勉強は無駄にはなりません。

 その前提の上で、塾の勉強についていけず、子供があまりにも勉強嫌いになってしまった場合は、小5の終わりまでに中学受験から撤退すべきです。

 大手中学受験塾は、小5までに中学受験範囲を終えるカリキュラムになっていますので、新小6の前の時期が実質的には最後の撤退期限になります。

 子供自身が勉強嫌いになってしまっていると、6年生の勉強についていくのはさらにキツくなりますから。

 強調しておきたいのは、4年時点のカリキュラムはまだ簡単だということです。4年生のうちからいきなり問題のレベルを難しくしてしまうとついていけなくなるので、あえて簡単なレベルに設定しているのです。だから4年生でついていけても、5年生、6年生でついていけなくなる子も少なくありません。6年生の中学受験生なんて、ブラック企業の社員みたいなものですからね。休日はほぼありません。

 そう考えるとやはり、中学受験撤退の判断は遅くとも、小5の終わりくらいまでにやっておくべきです。

 基準としては、小5の終わりくらいで譲れない志望校の偏差値とその時点の偏差値に10以上の開きがある場合は、1年後にも合格できる可能性が低いので中学受験から撤退すべきです。

 親子間の対立が激しくなった場合も、撤退した方が良いですね。中学受験の一番の失敗は、それによって親子関係が壊れてしまうことですから。

子供に中学受験のモチベーションを持たせるにはどうすれば良いか…女子はこれでやる気が出る

 中学受験生としての自覚は、女子は比較的早いですが、男子は遅いのが一般的です。男子は6年生の12月頃になってやっと中学受験が自分事になることもあります。本当に自覚が遅い場合、1月の埼玉の中学校受験に落ちて、ようやく「頑張らないと」と目覚める子もいます。

 なぜ女子は中学受験を早い段階から自分ごとにできるのかというと、行きたい志望校の文化祭の影響が大きいです。志望する中学校の文化祭に親子で行った時にとかで「あの学校に行きたい!」と思うようになり、それがモチベーションになっていくわけですね。

 また精神的な成熟度は女子の方が成長が早いです。

 だからこそ、小学3年生とかからでも、早めに行きたい志望校の文化祭に親子で行ってみた方が良いです。熱心な親御さんだと、1日で3校掛け持ちするなどして全部で10校くらいの文化祭には行っているようです。

東大生の親が中学受験時代の子供に絶対に言わなかったこと

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この記事の著者
中学受験を考える塾長

自身も中学受験経験者。大学生時代は個別指導塾で3年ほどアルバイト。その後、サラリーマン生活を5年ほど終えたあとに2006年に都内に小さな個別指導塾を開業。対象学年は小3~高3・浪人まで。17年間で200人ほどの東大生を面接し、100名ほどを雇い入れた。半分程度の生徒は自分で教えている。過去に東大に受かった子は12名ほどいる。自分は東大卒ではないが、東大生の特徴はそれなりに詳しい。

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