1文字1円の底辺ライターが会社員の倍以上稼げるようになった「ズルい仕事獲得術」…仕事依頼が止まらないライターの特徴4つ「こんな人は仕事がなくなる」

「ライター=稼げない」。そう思っている方が多い昨今。たしかにライター稼業で年収1億円は、執筆した本が大ベストセラーになったり、noteで書いた記事が歴史的売上を記録したりしない限り難しいかもしれない。ただ、やりようによっては一般的な会社員の倍、またはそれ以上を稼ぐことも夢ではない。
著書『ルポ西成』(彩図社)が7万部を突破し、各種経済メディアで編集者業もしているルポライター・國友公司氏が解説する。意外にも、國友氏の最初のライター仕事はクラウドソーシングサイト経由のもので、報酬は1文字1円だったというーー。みんかぶプレミアム特集「ズルい出世術」第4回。
目次
1文字1円以下…クラウドソーシングで獲得したライター仕事は実績になるのか
2016年にライターの仕事を始め、2018年に大学を卒業し、ライター歴も10年近くになる。この仕事を始めた頃の収入では、これから先ライターだけで生活する想像が付かず、途方に暮れていた。
仕事の内容と言えば、「ランサーズ」や「クラウドワークス」といったクラウドソーシングサイトで1文字1円の案件をひたすらこなすだけ。とくに多かったのは、有料アダルト動画サイトのアフィリエイト記事の執筆だ。そのサイトがいかに優れているかという記事をネットの情報をもとに執筆する。当然、アフィリエイトで儲けたぶんは私には入ってこない。
クラウドソーシングの仕事を受けていて思ったことは、クラウドソーシングの仕事はクラウドソーシング内でのみ実績になるということだ。これではいつまで経っても稼げないので、まずは出版業界に食い込むことが必要になってくる。
出版業界で働いている編集者と知り合うことができればなんでもいいのだが、編集部に電話をして売り込みをするのはあまり勧められない。いくつかの編集部を実際に見てきてわかったことだが、「興味があったらお返事します」と経理担当の社員が答えて終わってしまうだけだ。一応、チャットワークやスラックなどの全体チャットに情報は投げられるが、得体の知れないライターの売り込みは基本的にスルーである。