「あなたは羽生結弦のどんなファッションが好きですか?」衣裳、グッチ、あるいはジャージのこと『羽生結弦をめぐるプロポ』「纏う」(1)

目次
「私はこういうのが着たい」
あなたは羽生結弦のどんなファッションが好きですか?
羽生結弦はなんでも似合う、なんでも好き、は至当ですが、誰や何と比べるのでない「好き」もまたとても健康的な「好き」です。
フィギュアスケートの衣装はもちろん、グッチなどのコラボレーションによる衣装、私服、あるいはジャージ……いいですね、ジャージ。ジャージ最高、でもそれは超大切なので、少し措きましょう。
ファッションは本来、もっとも健康的な「好き」のひとつです。自分が身に纏うものですからね、その纏う服を選ぶのも自分です。
仕事で着る場合は異なるように思うかもしれませんが、エンタメに限れば好き嫌いによるオファーの可否はあるものです。
良きスタイリストはスポンサーとか番組内容、共演者との関係と共にコーディネートする相手の「好き」も最大限に活かします。多くのグラビア現場に立ち会った私からしても、そうした「好き」を纏った被写体はより魅力的に輝きます。表紙や写真集の出来栄えもまた違ってきます。
「私はこういうのが着たい」
事前であれ現場であれ、このように率直に言ってくれる人の輝きは見事なものです。
それは決してわがままではありません。自分が一番輝く服を知っているという自信ですから。現場次第ですが、私はグラビアを手掛けた時代、アイドルや俳優、声優――その人の最大限の「好き」を尊重してきたつもりです。
そういう被写体としてのプロでなくても、私たちは好きな服を着ています。私の好きを纏うことに違いはありません。
アイスショーに集まる「ファッション」
羽生結弦のアイスショウ、私はショウに集まる観客の方々のファッションを見るのがとても好きです。普段から新宿とか、原宿とかでたくさんのおしゃれな方々のファッションを見るのも好きなのですが、羽生結弦のアイスショウとなればみなさん気合いの入ったファッション、それはハイブラ(ハイブランド)やラグブラ(ラグジュアリーブランド)はもちろん、さりげないおしゃれであっても、羽生結弦のファンはとても自分の好きを大切にしている、それがファッションにあらわれていると思うのです。
どうだろう、おめかしとするなら、羽生結弦とデート――というのはおこがましいですかね。羽生結弦に会いに行く、にとどめておきましょうか。