慶應、学習院、芝、学習院女子、白百合、共立女子、大妻・・・も狙える!中学受験「勝ち組ライン」の最短ルート

中学受験塾に通わせると何より気になるのが「偏差値」だ。志望校の偏差値はいくつなのか、うちの子の立ち位置はどうなのか、どうやったら上がるのか。
そんななか、まず目指すべきは「偏差値55」を安定的に取ることだと中学受験インフルエンサーのオレンジ先生は提案する。
「偏差値55は受験者全体の上位3分の1にあたります。ここに到達すれば、7割以上の学校が志望校として射程圏内に入ってきます。偏差値60以上の学校へのチャレンジも見えてくる。偏差値55を超えれば、中学受験をさせて良かったと思える場面がかなり増えるはずです」
とはいえ、限られた子たちだけがチャレンジする中学受験において、偏差値55は多くの保護者が思っている以上にハードルが高い。
今回は中学受験で偏差値55を安定して取るための学習法について伺った。全3回の第1回。
目次
偏差値55は大学受験の「65〜70」に相当
中学受験に詳しくない方からすると、「偏差値55って“ふつう”に感じるんだけど・・・」と感じるかもしれません。そう感じる背景には、高校受験や大学受験の偏差値感覚があるのではないでしょうか。
確かに「偏差値は平均が50で、55なら“ちょっと上”」と考えてしまいがちです。しかし、中学受験をする子は首都圏では18%、関西圏でも11%しかいません。彼らの多くは教育熱心な家庭に生まれ、学力も高い子です。
一方、高校受験は勉強に熱心でなかったり、スポーツや芸術、内申書で高校に進学したりする子たちも含めて偏差値が算出されます。大学受験も18歳人口の半分の中で偏差値が算出されます。
つまり、中学受験と高校受験・大学受験では母集団のレベルが大きく異なるのです。私の長年の指導経験に基づくと、中学受験の偏差値55は高校受験・大学受験の偏差値65〜70に相当します。この基準に達していれば、学校選びの幅は大きく広がります。
中学受験の四谷大塚「80%偏差値」は「この偏差値があれば8割の確率で合格できる」という基準です。偏差値55あれば、この表の偏差値55ラインの学校には、安定して合格が勝ち取れ、偏差値60前後の学校にチャレンジすることも可能になります。
偏差値60前後の具体的な学校名を挙げると、青山学院中等部、サレジオ学院、東邦大東邦、広尾小石川、慶應義塾湘南藤沢、学習院女子、普連土学園といった学校が挙げられます。
偏差値が55あれば、数多くの学校から志望校を選ぶことができ、こうした人気校にも手が届くことを考えれば、「中学受験の目標ライン」と言っても過言ではないでしょう。