「これほどの好条件はそうそうない」JR、東急線直通で確変中！4000万円台で戸建ても買える「相鉄線沿線の超穴場」不動産評論家が太鼓判
東大卒の不動産評論家・牧野知弘氏が住みやすい街について語る大好評連載、最新回は神奈川県横浜市保土ヶ谷区の星川、天王町エリアについてーー。
目次
横浜アドレスを得て、都内のどのエリアに通勤するのもとても便利な星川、天王町エリア
今回は前回に引き続き横浜市内の住んでみるとよい街のお話をしましょう。取り上げるのが保土ヶ谷区の星川、天王町付近です。実はこの街に私は都合6年ほど住んだことがあります。
星川、天王町付近は相模鉄道が走っていて、この両駅は横浜駅へのアクセスが数分と、とても良いエリアとして知られています。そして、相模鉄道のJRおよび東急線との相互運転が開始されて以降、このエリアは横浜へはもちろん、西谷駅を経由して渋谷、新宿、池袋方面に、また東急線や東京メトロ、都営地下鉄ともつながって大手町などの都心主要エリアへのアクセスも軽快となりました。都心を通過してさらに東京北部、埼玉県方面にもつながっています。
通勤だけではありません。出張や旅行の際には横浜駅に出れば、リムジンバスや京浜急行を使って羽田空港へ、成田エクスプレス利用で成田空港へ。さらに相鉄新横浜線で新横浜に出向けば、東海道新幹線にも簡単にアクセスできます。
横浜アドレスを得て、都内のどのエリアに通勤するのもとても便利。まるでビジネスパーソン御用達のエリアに成長しているのです。
私自身、30代の頃に天王町に1年、星川に5年住んでいましたが、その頃はとにかく横浜に出ないかぎり、各方面にアクセスできませんでしたから、時代の移り変わりを感じますね。
でも当時からこのエリアは暮らしていくのにとても便利なエリアだと感じていました。特に星川は駅前の帷子川を越えて水海道に出ると保土ヶ谷区役所があり、天王町側に歩みをすすめるとイオンショッピングセンターがあります。また天王町駅のほうには昔ながらの商店が数多く立ち並び、安さが売り物の松原商店街があり、休日などは買い物客で大混雑。生活するのにこれほど便利な街はありませんでした。
自動車での利便性もピカイチ…星川インターから第三京浜、首都高などすぐ行ける
商店街などがなかった星川駅南側には近年、スーパーいなげやがオープン。相鉄線の高架化工事によって生まれた星川と天王町の間1.4kmで、高架下を利用した新しいタイプの商業施設「星天qlay（ほしてんクレイ）」が2023年2月から開発、整備され、今年3月に最後の区画であるEゾーンの整備をもって全面オープンしました。
星天qlayは、“「変化を楽しむ人」がつながる生きかたを、遊ぶまち”をコンセプトに、ショップ・レストラン・住居・コワーキング、学習・交流・創造ができる拠点などを中心に、A～Dの4つのゾーンが開業。最後のゾーンとして全面開業するEゾーンは、和洋中からなる個性豊かな飲食店が開業しています。星川と天王町を結ぶ星天、なんかよいネーミングですよね。
鉄道の利便性ばかりに目が行きがちな星天ですが、実は自動車での利便性もピカイチです。相鉄線と並行して国道16号線が走り、相模大野、橋本、八王子方面へ、また天王町の洪福寺交差点から東海道につながります。
また星川インターチェンジを利用すれば、横浜新道を使って第三京浜、首都高速道路、保土ヶ谷バイパス、横浜横須賀道路などに接続します。
以前はこのエリアは帷子川沿いに工場街が広がっていましたが、平成初期の頃から相鉄や三井不動産などが主体となって工場跡地などを利用して住宅地としての開発がすすみ、優れた交通利便性もあいまって人気の街へと変身していきます。
自然もいっぱい！保土ヶ谷公園や三ッ沢公園、二俣川のこども自然公園など子育てには困らない
また休日には、県立保土ヶ谷公園でピクニックも楽しめます。春は保土ヶ谷公園から、桜ヶ丘の学園通りにかけての桜が見事。夏には高校野球神奈川県大会予選の熱い試合が繰り広げられます。
少し足を延ばせば、三ッ沢公園、二俣川のこども自然公園なども自然がいっぱい。特にこども自然公園は、休日に子供を一日中放し飼いにできるほど広くて安全な公園です。
忙しい現代のサラリーマンにとって、会社までの交通アクセスのみならず、生活利便施設が整い、自然を身近に感じることもできる星天エリア、なかなかの街です。
坪150万円から200万円程度の掘り出し物マンションも多数…中古で4000万円台から戸建ても買える
さて、この近辺の不動産価格はどうでしょうか。天王町周辺は比較的築年の古いマンションや戸建てが多いエリアです。物件によりますが、マンションなら坪150万円から200万円程度のものもあります。相鉄や三井不動産が開発したパークシティやパークタワー、私が一時暮らしていたステージ星川などのマンションは中古の出物が少ないですが、おそらく坪250万円近くの売値はつくのではないでしょうか。
戸建て住宅なら桜ヶ丘方面であれば、中古で4000万円台のものも結構あります。駅にはやや遠くなりますが、バスを使えば、JR保土ヶ谷駅方面へもアクセスできます。
横浜はみなとみらい付近の物件価格が高騰していて、中古マンションでも億超えと言われるようになる中、実は相鉄線沿線は住みやすくて意外と価格もリーズナブルな街が点在しています。
ぜひ検討してみることをおすすめします。
