静かなる帰還と胎動、そして虎に還るSUGA…それはBTS7人の第二章、新しい「世界」の幕開け。

彼は「自身を振り返る時間」と語った
BTS全員の「帰還」。
最後に帰還したSUGAもまた、刻を経てもSUGAだった。
SUGAは招集解除、社会服務要員勤務を終えて6月21日、ARMYたちの元に還ってきた。
SUGAの帰還は静かだった。まさに彼そのものだった。
所属事務所、BIGHIT MUSICはこれより前の18日、SUGAの意向を受けてこう発表した。
〈SUGAは社会服務要員として兵役義務を全うし、召集解除を控えています。召集解除当日に別途イベントは行われません〉
〈SUGAへの温かい歓迎と激励は、お気持ちだけ頂戴いたします〉
いろいろあった。SUGAの静かに燃える闘争の心と音楽、そしてBTS愛=ARMY愛が彼の「いろいろ」を支えてきたと思う。
BTSの誰しも、自分の本当の意味で好きなことではない「責務」を果たして還ってきた。肩の古傷もSUGAの果たすべき「責務」を苦しめた。それでも彼はこの時間を「自身を振り返る時間」と語った。
目次
「今日で招集解除、久々の挨拶です」
SUGAの言葉。
〈皆様こんにちは、SUGAです
2年ぶりでしょうか、皆様どのように過ごされましたか?
今日で招集解除、久々の挨拶です。
本当に久々、待ち望んだ日、どう挨拶したらよいか凄く悩みました。
何より、ずっと待ってていただいたファンの方々に、心よりのありがとうを伝えたかった。本当に会いたかった。
この2年、自身を振り返る時間だったと思います。
ずっとやってきた仕事からちょっと離れて、ちょっと引いたところにいたいとも思いました。
いままで前だけ見つめて走ってきたので自身を振り返ることはなかった。
でも、この時間は自身を振り返るきっかけとなりました。
ARMYの皆様、待っていてくれて本当に感謝。去年の出来事で失意や心配にさせてしまい申し訳ありませんでした。皆様の心を傷つけてしまったことが辛いです。
僕のためにいろいろなところで重い心にあったかもしれないメンバーにも申し訳ないと思っています。
この先、皆様に与えられた愛にふさわしいよう頑張ります。
みんな大好きです。折にふれて近況を発信しようと思います〉
とても穏やかで、静かな言葉。
でもまた、すぐにあのSUGAが、ユンギが戻って来るのだろう。
BTSのメンバーとの再会と活動が、SUGAをSUGAに戻す。ユンギがユンギである限り。
ユンギ、刻を経てもSUGAなのだから。