開成→東大医学部卒の医師が語る!開成中高のメリット・デメリット…開成生が「勉強しなさい」と言われることがない理由と開成・筑駒・東大の共通点

夏休みも終盤に迫ってきて、中学受験生はいよいよ現実的な志望校選びを始めるところだろう。
そんな中、多くの受験生や保護者が憧れを抱くのが、御三家と言われる学校群だ。その中でもトップ校として君臨する開成中高出身で、東大医学部卒の医師であるさぐさぐ氏に、あらためて中学受験や母校・開成のメリット・デメリットなどをまとめて聞いた。中学受験を考えている親子全員必読だーー。みんかぶプレミアム特集「中学受験 最強戦略」第5回。
目次
あらためて…中高一貫校に進学するメリット
高校受験をしなくてよいことが、中高一貫校に進学する最大のメリットです。
最終的に、いまだに受験において人生全体の予後を決める最大のタイミングは大学受験であり続けています。例えば、医師になるには医学部に入らなければなりませんし、結局大学受験が重要なのは今も昔も変わりません。中学受験、高校受験はあくまでもその間のプロセスでしかありません。
高校受験勉強は大学受験勉強と違うことを勉強しなければならないため、中学時代に無駄なことに時間と労力を割かなければならなくなります。一方で、中高一貫校に入った中学生は、中学時代から大学受験に向けた勉強を一直線にできます。
そうなると、中学受験の方がやはり大学受験の結果も良くなりやすく、その後の人生も良くなりやすいのです。
もう一つ重要なのが、東大や名門医学部に強い大学受験塾「鉄緑会」の存在です。東京、大阪、兵庫あたりの名門中高一貫校に行くと、中1から鉄緑会に通えるようになります。鉄緑会がある地域だからです。
そうすると、中1からトップレベルの大学受験を見据えた勉強ができます。それが最大のメリットです。
その一方で、中学受験の最大のデメリットは
その一方で、中学受験のデメリットもやはりあります。
中学受験に落ちた時に、11歳の子供に敗北の経験を味わわせてしまいます。それは中学受験の大きなデメリットです。
私は、中学受験の時に開成と灘ととあるすべり止めの学校を受けて全部合格しましたが、もしかしたら、すべり止めの学校の方に行く可能性もありました。
もし開成に落ちていたら、「中学受験に負けたんだ」という認識が刷り込まれてしまい、「負け癖」がつくようになってしまったかもしれません。
中学受験御三家トップ・開成中高の魅力…開成生が「勉強しなさい」と言われることがない理由
開成について言える最大のメリットは、自由な学校であることです。開成の生徒は「勉強しろ」と言われることは基本的にありません。